写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

禁断の夜

DSC09575_20170525171341325.jpg

あの衝撃から半年。
食べログ10年間No1、奇跡の店「柳家」へ再訪した。
日本屈指のジビエ料理屋で安藤さん、加藤さん、ひろちゃんと再会。
さぁ、旬を頂くぞ~。
DSC02484.jpg

最初の付き出しは、ヘボ。それもショウガ風味の絶品。
ビールで乾杯してから、女将が手際よくアマゴを出してくれる。
DSC02490_20170525171042483.jpg

まるで宇宙のような体に浮かぶオレンジの斑点に見とれながら箸をすすめると、ほろりと身がほどけ、噛むと肉汁が溢れた。
「今日は天然の良い若鮎が入っていますので」
出てきたのはピッカピカの鮎。
DSC02497.jpg

僕の持論では鮎は若鮎が一番うまい。
それも刺身で食べるのが。でも寄生虫がいることもあり、店では必ず火を通して出さなければならない決まりがある。
DSC02506_20170525171039671.jpg

じっくり焼かれている間に、山菜。
左からこごみ、タラ、ぜんまい、そして最後はまさか・・・の行者にんにくだった。
「左から右にいくにつれて味が濃くなっていきますので、どうぞ左から頂いて下さい」
なるほど、出し方のひとつひとつにも、心が行き届いている。
抹茶塩に付けて食べると、天ぷらの揚げ方に僕は倒れた。なんて優しく力強い揚げ方なんだろう。話を聞くと、2人前ずつしか揚げられないそう。どうりでこんなに繊細なわけだ。
DSC02499.jpg

鮎が焼きあがると、それらをタデ酢で。この前もそうだったけれど、この組み合わせが最強と女将さんが胸を張った。
DSC02515_20170525171113942.jpg

若鮎の天ぷらには、七味塩で。
DSC02508.jpg

ひとつひとつの食べ物に、別々の味で。フランス料理ひとつひとつにワインの種類が変わっていくように。
そしてここには書けないが禁断の味の〇〇〇が。これを食べに東京や海外から来るというのがよく分かる麻薬のような味だった。
食の世界はひろいなぁ、知らないことが多すぎる。
山菜のあてで少し箸休めをしてから、今度は怒涛のように鴨攻撃。
DSC02534.jpg

DSC02540.jpg

DSC02545.jpg

コガモの焼きと鍋が一気に出され、お腹に手を当てた頃に、本日のメインの天然ウナギが。
見よ、この宝石のような輝きを、この厚みを。
DSC02549.jpg

僕は食べ物の中で一番好きなものがウナギだが、今まで食べた中で最もうまかったのが、友人が作ってくれた天然ウナギ&ナマズの丼だった。天然は硬くて美味しくないという人がいるが、それは分厚い天然を食べたことがない人。巨大ウナギは、もう犯罪の味ですらある。
DSC02562.jpg

一口頂くと、僕の頭は???になった。味は申し分ない。ひと噛みすれば、「小籠包か?」と突っ込みたくなるほどの肉汁が口内に飛び散り、脳にズバッと快感が抜けていく。でも最期に爽快な味が。
「川の藻の味がする。まるで天然の鮎みたいな・・・」
という僕に、女将さんが
「この天然ウナギは、主に鮎を食べているので」
DSC02574.jpg

食は深い。そしてジビエは、底知れない。
僕たちは、食べ物について何も知らないことを知る夜となった。
宿へ帰り、男たち三人衆はすっぽんぽんで温泉を楽しんだ。
「安心して下さい。はいてませんよ!」
                ノムラテツヤ拝
DSC09587_2017052517134024f.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<α9 | ホーム | 壮大な写真51>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |