写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

靴底

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3時起床。
宿から北麓登山口へ向かい、そこから2度目の利尻岳登山に臨んだ。
12年前は、僕たち岐阜隊と北海道隊の混合チーム、総勢12名で登頂させてもらった思い出深い山。
一歩一歩、かみしめて登っていると、登り始めて20分ほどで違和感が。足がパタパタするのだ。靴の中で足が揺れる・・・
立ち止まり、足元を見ると、なんと靴底のビムラムソールがベロベロに剥け始めていた。
利尻は8合目以上に雪があるので、アイゼンが付けられるハイカットの靴を3年ぶりに出したのが裏目に出た。靴のゴムが完全に劣化してしまっていた。
左、間もなく、右の靴底もベロベロ。
一応ガムテープなどで応急処置をしてみるものの、足には違和感がある。こんな時は靴紐で全体を結ぶ、大きな靴下で靴と底ごとくるんでしまうという手法もあるが、それは止めた。
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森に七色の朝日が飛び込んでくる。
大地からは立派なウドが。見渡すとタラの芽が、行者にんにくが。
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利尻岳は、まさに山菜の宝庫だった。よだれを垂らしながらも6合目まで登ってくると、オオバナエンレイソウの群生地に出た。
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眼下には巨大な雲海が広がり、その端から上昇気流が沸き起こる。
雲がどんどん巻き上がってくる。
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時計を見ると、気圧が下がっていくのが分かった。
あっという間に霧に包まれ、ホワイトアウト。
普段であれば、見晴らしの良い8合目からの眺望も見えない。
嫌な予感と共に、靴に巻かれた頼みのガムテープも切れた。
仕方ない。雪はないけれど軽アイゼンで止めてみよう。
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足を気にしながら登っているためか、いまいち山の中に溶け込めない。
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人生も登山も大切なのはバランスなのだとしみじみと痛感させられた。
             ノムラテツヤ拝
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