写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

山頂へ

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軽アイゼンを履いてから、だいぶ楽になってきた。
心が山へ向き始めるが、辺りは霧が漂い冷え込む。
頂きまであとちょっとで完全なホワイトアウトになった。
天気図を見ても、雲は殆どない。
利尻岳のみに霧がかかっているのだろうか?
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お昼に頂きに立つが、眺望はまったく効かなかった。
おにぎりを食べながら、山々からの声に耳を澄ませる。
「今回は何を見せてくれようとしているのか?」
僕の疑問に、山は何も答えてくれなかった。
ただ、「待て」という声だけが聴こえた。
他の登頂者たちは、あまりの寒さに、皆下山を始める。
1時間、ここで待つことを決め、霧の行方を見つめた。
10分後、霧が動き出し、30分後には晴れ間が。
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写真と動画を交互に撮影し、圧倒的な大自然が純白のベールの向こうに見えてきた。
全身を五感をフル稼働させて、僕は利尻岳と重なる。
一枚、また一枚と撮影する内に、溶けていく。
太陽が霧に反射し、小さなブロッケン現象が。
神がかり的な一瞬に、僕は息を止めて、見つめた。
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「大自然はどんな映画よりもドラマティック」
それを、僕は利尻岳から教えてもらうことになる。
帰り道は昼までの天気が嘘のような快晴に。
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エゾエンゴサクやエゾハクサンイチゲなどが輝き、新緑と雪のコントラスト、そして遠くに礼文岳が浮かんだ。
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世界で最も美しい6月、それは利尻・礼文にある。
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登山口まで下山し、軽アイゼンを脱ぐと、見事に靴底がめくれた。
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日本百名山1番目、利尻岳。
やっぱり、あなたは日本屈指の美しさでした。
            ノムラテツヤ
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