写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ペレ降臨

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朝5時現在、1位ハチドリ3478票、2位溶岩滝3440票。その差38票。
http://travel.nationalgeographic.com/photographer-of-the-year-2017/gallery/peoples-choice-all/15
ふぅ、相変わらずドキドキ、ワクワクさせてくれますね。
さて、今日はどうやってこの写真を選んだのかを書きたい。
ナショナルジオグラフィックのフォトコンテストは、世界中のプロ写真家たちもガチで応募する大きな場。メンバーになれば誰でも応募でき、1作品の出品料は15ドル。応募期間は約2ケ月間。カテゴリーは都市、人、自然の3つだ。
毎週日曜日で締め切り、編集者がその週の優秀な作品(Editors Favorite=EF)を選出し、それらがナショジオのHPギャラリーで飾られていく。
溶岩滝はまず2週目のEFに選ばれてから、今回のPeoples choice出場となった。
では、数ある溶岩滝の写真から、どうやってこの写真を選んだのか?
それは、僕の映っていない写真だったから。
もし地球が「+の氣」と「-の氣」の集合体で創られていたとしたら、、その割合によって場の波長が決まる。身の回りのものだと、ラジオを想像してもらえば分かりやすい。
80.00のFM局は、79.9や80.1では砂嵐の音が混じって聴きとりにくいが、80.0に波長を合わせた時だけ、はっきりと声が聴こえてくる。
「自然の中に身を置き、ここに居させてもらえる事に感謝する。心を+と-に大きく振幅させ、その場の波長に自分を近づけていく」。僕は撮影という行為を通して、それらを日々体験させてもらっているのかもしれない。
船が圧倒的に溶岩の滝へ近づいていくと、まるでハワイの火神「ペレ」が降臨したような景色に我を忘れ、湯気の立ち上る水面に手を伸ばしてシャッターをきった。そしてペレの氣にぶわっと抱かれた瞬間、自分という存在が消え、その境目が溶け、大自然の中へ吸い込まれていく。その刹那、意思とは無関係にシャッターが切れた。
「自然が僕の代わりに押してくれる」
そんな風に出来上がった写真は、撮影者の存在が消えている。僕は透明人間となり、見てくれる人が、まるでその場にいるような、そんな空気感の漂う写真となる。
これが、僕の理想の写真。
全てのハワイ写真を一枚ずつ見ていくと、1枚だけ僕が消えている写真を見つけた。
それがこの溶岩滝の写真だった。
http://travel.nationalgeographic.com/photographer-of-the-year-2017/gallery/peoples-choice-all/15
                   ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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