写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

桜鱒の故郷

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清流に生きる美しき魚ヤマメ。漢字で書くと山女となる。
それらが川を下り、海へ出る。たっぷりと栄養を取ると共に顎がでっぱり精悍に。
ヤマメからサクラマス(桜鱒)に名が変わる頃、産卵のために川を遡上し始める。
新緑に映える落差3.7mの滝を、6月~8月にかけてサクラマスが飛翔するのだ。
森の中を歩いていくと、シャーシャーと滝の音が響いてくる。
そこに集まるカメラマンたち。
すみません、すみません、と何とか場所を開けてもらい、まずは見る。
最初からカメラを構えてということは、あんまりしない。
自然はリズム。そのリズムを捕まえない限り、同調させない限り、理想の写真にはならない。
一匹、また一匹と、見事な桜色の鱒が滝の中腹を目指し、押し返される。
出てから、宙で一瞬止まる。
何度かシュミレーションすると、ようやくリズムがつかめてきた。
まさに森、滝、そして桜鱒の重奏だ。
カメラの設定を変えて、体の力を抜く。そして目の前の自然に心を入れていく。
波を合わせていく。
来たっ!
大きなサクラマスが宙へ飛び、大きな滝を越えていった。
在りえないほどの大きな壁が目の前に現れようとも、がむしゃらに、愚直に全身の力を空へ向けて放つ。何度失敗しても諦めない。
その先には、愛する故郷が待っているのだから。
              ノムラテツヤ拝
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