写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ひかり

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理解を越えた現象が起きる。
そんな時は、考えて、考えて、考え抜く。
何か今までの体験が繋がることは、重なることは無いか?
そして答えが出なかったときは、そのまま放置する。
去年の5月下旬、僕は大分県国東半島の奥宮にいた。
磐座が3つある聖なる山。そこに祭られた聖地だった。
水の神が祭られる祠で撮影していると、突然ピンク色の光に包まれ、青白い何かが鳥居の中に見えた。まるでお湯のような涙が溢れ、数分号泣した。
http://fieldvill.blog115.fc2.com/blog-entry-2749.html
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「何かのメッセージかもしれないね」
僕の精神的支柱Sさんにそう言われたが、どんな事を言われているのか、見当もつかなかった。
答えが出るのは、その出来事すら思い出さなくなった頃、忘れた頃に、突然前触れもなくやってくる。
富士吉田浅間神社の薪能に招待されたので、カメラ片手に向かった。まだ友人宅に行くには時間があったので、周辺で最もエネルギーの強い山神社へ向かった。
富士山3合目に昔住んでいたため、この辺りは庭。あの時の思い出に浸りながら登っていくが、不思議なことに見つけられない。おかしいなぁと、また吉田の町へ戻り、友人に電話で聞いてみる。
「山神社に行こうと思ってるんですが、たどり着けないんです」
「あぁ、もっと行ったところだよ。おかしいね、間違えるような道じゃないんだけれど」
再度、上がっていくと、沢山の車が降りてきた。
そして、15分ほど登ったところに、小さな看板が見えた。
山神社奥宮。
やはり、さっきは手前でUターンしてしまったのだ。
山神社へ参拝すると、誰もいない。
いつものスポットへ行くと、小さな祠が。ここは昔、ストーンサークルが置かれていたが、世界遺産登録時に撤去されたという。
祠の美しさに、手を合わせるのも忘れ、シャッターを切る。そして液晶に映った写真に、驚いた。
なぜ?
僕がまったく写っていない。もう1シャッター。また写っていない。
体の力が抜け、頭頂から足先まで中心を一本の熱い線が通っている。
もしかして。
「何も願わず、何も祈らず、何も言わず、ただここに在る」
すると、僕というのもが写らないのではないか?
あの世界一の風景「とても静かで、感謝という愛の頂き」にいさせて貰った時の感覚に体を戻し、何も考えずに目の前の自然と共に在るとき、地球、宇宙という一つの命と混然一体になるのだ。
師である、星野道夫は自分を消す名人だった。でも、どうしてそう出来るのかを僕は聞くことなく、星野さんは逝ってしまった。
「世界の聖地、日本の神社仏閣のありのままの光を撮影しなさい」
とつぜん光が言葉の玉粒として降ってくる。
あの、奥宮の光のメッセージと、今回の山神社の森の光が、一本に繋がった。僕がやるべきこと、それは自分を消し、地球の想いの断片を一枚一枚に封じ込めること。
今までは、自然の中で集中し、対象に入っていくと、1万枚に1枚くらいの割合で、自分が消えた写真が生まれた。でもよく考えると、その時は意識がなくなり、何も考えず、ただ在る状態に近づいていたのかもしれない。
体の力を抜き、あの「静かで、感謝という愛の頂き」状態へ戻すことで、自然と僕の垣根が消えていく。
「自分が何をすべきなのか?どこを目指すべきなのか」を、自然から教えてもらった。
手を合わせ、車へ戻ると、20人くらいの団体客が参拝に向かうところ。ハッとした。最初行けなかった時に引き返し、また再度上がっていくときに沢山の車が降りてきた。あの人たちもきっと参拝者だったのだ。
時間にして15分ほどだろうか? 自分一人だけにさせてもらい、大切な言葉と体の状態を教えてもらった。
僕は自然が放出する素晴らしい力を、そのままの状態で届けたいと思う。
それこそが生涯のライフワークなのだと確信した。
          ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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コメント

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2017-08-15 Tue 21:47 | | [ 編集 ]
ゆかり様へ
どうも有難うございます。日々精進します。
2017-08-20 Sun 14:19 | URL |  野村哲也 [ 編集 ]

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