米のちから2017-11-30 Thu 10:04
![]() 味覚の秋。 日本中の友から、銀杏やら魚介やら旬の食材が届く日々。 有難いなぁ~と頂いていたら、今年は敬愛するAさんからお米が5キロ送られてきた。 実は僕は殆どお米を食べない。その代わりに日本酒を頂くので、食卓はいつもおかずが中心となる。以前Aさんとそんな話をしていた時に「僕のお米は特別だから是非食べてみてよ!」と言われていた。 新潟にタクジという友人がいる。彼は田植えをして、天日干しをして、それらを朝、自分で炊いて皆にふるまうという活動をしていた。今まで僕が食べたお米ランキングは、あの時の新潟牧村での朝御飯がナンバーワン。 Aさんから送られてきたのは、薄いピンクの袋に入った「えちご福徳米」。生産地は、新潟十日町市の村山。品種はコシヒカリだった。 まずは米を計量カップで掬ってみる。通常よりも小粒。でもその透明感に引き寄せられるものがあった。 ![]() 軽く握るようにして研ぎ、新米なので水分を少な目で炊く。 さて何を合わせよう? まずは卵焼き、焼きサンマ、明太子で。 ![]() 30分後、出来上がりの米は、全米粒がピンと直立していた。茶碗によそうと、雪の結晶のよう煌めいた。 一口食べると、コメの甘い香りが鼻に抜け、噛めば噛むほどミルクのようになっていく。これは滋味深い。 卵焼き、サンマ、明太子、御飯。 そうか、御飯もしっかりおかずの一品になることを、生まれて初めて知った。 盛岡の友人でこんなことを言う女性がいる。 「わたしの好きなものランキングは、1位米、2位米、3位米」。 彼女の気持ちが少し分かったような気がした。 締めは玉子かけごはんに、納豆で。 悶絶するのを抑えきれず、Aさんにメールするとすぐに返信が。 「良かったです。実はこのお米、十日町の山の中腹、地元で大切に作られた場所にある小さな田んぼで、山の湧き水のみで育てた少量しか収穫出来ないものです。お米自体は普通のコシヒカリよりも小粒なのは、そんな理由からです。私は各地域でこんなお米を育ててもらって、地域の人と繋いで地域で消費する仕事を目指しています。自然農法なので味は素朴(私が子供の頃食べた味)ですが、その力強さがてっちゃんに伝わって良かった。私に回ってきた分を全てご縁ある人に配って、自分の試食は無いので私は味見できませんが・・・(笑)」 コツコツと手を抜かずに、真面目に邁進する。 その先にしか、本物は人を感動させるものは出来ないのだろうな。 日々の積み重ねを止めた時、人はあっという間に魅力を失っていくのかもしれない。 越後の新米、最高でした。 次回はこれで、贅沢にポルチーニ茸のリゾットを作ってみようかな。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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