ハバナドライブ2017-12-16 Sat 08:36
![]() 夕日がハバナの背後に落ち、夕闇が夜を連れてくる。 ぽつりぽつりと街灯が点くと、撮影タイムの始まりだ。海岸を貫くマレコン通りを走る色とりどりのアメ車たち。 シャッタースピードを遅くして、車と同じ速さでカメラを流す。街並みはブレ、車だけが浮かび上がる流し撮りだ。 運転しながら撮影している男たちもいれば、正装した運転手を雇ってドライブするカップルもいる。でも、僕が待っていたのは、古色蒼然の街並みに溶け込むような一台。 深緑の、カメムシ色の一台が走って来た。 唾をのみ込んでから、僕はシャッターに手をかけた。ギリギリまで待って、ここぞの瞬間で指を押し込む。 そこには、今日歩いた僕のイメージ通りの、絵のような一枚が浮かび上がった。 写真家の仕事とは、自分で歩き、全身で感じ、それらを一枚の中に封じ込めること。見ただけで、その地へ飛べる「どこでもドア」のような扉を作るり上げること。 さぁ、今夜も美味しいモヒートを呑みにいこう! ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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