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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ムースの影

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雪面にひとつ、またひとつ。
一本が二本になって、交わって、また離れていく。
アラスカの冬の醍醐味。それは雪面に付く動物たちの足跡だろう。特に水場近くには、多くのムースの足跡が交錯する。それらをジッと眺めていると、僕は無上の幸福に包まれる。
ムースがどのあたりの森から姿を見せ、どんな風に歩いて水を飲みにきたのか?それらが交錯しているときは、ひょっとして時間も重なり、2頭が顔を合わせた可能性はないだろうか?
頭の中で想像のムースを動かすと、突然目の前の森に生気が湧き上がる。そして生命の地図が、浮かび上がってくる。
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夕焼けが山を照らし、白樺やトウヒの木々を長く伸ばす。
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残念ながら本物のムースには出逢えなかったけれど、目を瞑ればすぐにムースを想像できた。
この森で彼らが静かに生きている。歩くたびに、パキッパキッと木々の折れる音が、森の中に響き渡るのだ。
            ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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