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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

船浮

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西表島に船でしか行けない船浮集落がある。
島の西側、白浜から20人乗りのフェリーで渡ると、ものの5分で森に沈むように小さな家々が見えてきた。
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上陸して周りを散歩。細道の脇にはブーゲンビリアが咲き乱れ、巨木の下には小さな祠。こんな古き良き沖縄の風景を見ると、とても幸せになる。
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そして村唯一の「船浮小中学校」の脇で、興味深い記標を見つけた。
「イリオモテヤマネコ発見捕獲の地」
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1974年3月17日午前3時頃、鶏小屋を襲っているところを池田稔氏によって発見、捕獲されたのだという。なんと、ヤマネコの発見は、僕の生まれた昭和49年だった。発見されてから、たったの43年。それまでは、山のネコとして、島の人たちは食べていたという。
そうか・・・、これからは話を変えていかないと。
中国とペルーの四方山話として、こんなエピソードがある。
「中国では四つ足で食べない物は机と椅子だけって言われてるんだよ」
「えっ、それじゃぁ、犬も食べるのか?」とアンデスの男。
「うん、赤犬という種類だけれど、食べるよ」
「俺たちの同士を、なんて、なんて、野蛮な奴らなんだ」
「でも、ペルー人はネコを食べるよね?」
「ネコは良い。インカ時代からの伝統だから」
「・・・・・・・・従順な犬より、ネコの方が恨みを買いそうだけれど」
対岸の火事のように、今まで笑い話にしていたけれど、我が日本もネコを食べていた。そんなことを想いながら、山側の道を歩き、イダの浜へ。
広葉樹に太陽が入ると、光が柔らかなシャワーのように大地を照らす。南国らしい緑のトンネルを抜けると、そこには完璧な風景が広がった。
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見るのも眩しいほどの白砂。そしてエメラルドブルーの透明感あふれる海。そしニライカナイまで続くような広い青空。
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沖縄の神髄が、凝縮されたような風景に、嬉しくなってすっぽんぽんに。
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僕一人しかいないプライベートビーチ。2時間ほど、素っ裸で泳ぎまわった
       ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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