ヤマネコ2018-05-02 Wed 08:33
![]() 西表島には、ネコ飛び出し注意の看板が沢山ある。 動物注意の上にネコが、場所の記号と共にイラストが。 ![]() そして道路にまで「ネコ注意」の白文字が書かれていた。 ![]() 夜行性のヤマネコは、夕方と早朝に道路に出てきて、事故に遭ってしまうケースが頻発しているらしい。 昼間に少し宿で仮眠して、夕方から再度ホタルの撮影へ。 フロントガラスには、雨粒がパツパツと当たるが、いずれ止むだろうとタカをくくっていた。が、夕日の時間になると、さらに雨脚は強くなり、激しいスコールに。行くか、行くまいか迷ったが、とりあえず出かけてみる。 10分もすると、全身ずぶ濡れ。20分で現場に到着した時は、南国の西表島で震えた。でも、と思う。この雨が、これだけ鬱蒼としたジャングルのような森を作り上げているのだ。 自然はいつも、今の自分に合ったものを、絶妙のタイミングで見せてくれる。 それは遅すぎることも、早すぎることもない。 ホタルが一匹、濡れた葉の上で光り出した。ヒメボタルは、オスもメスも発光するが、オスが交尾を促すために飛び回り、メスは光りながらじっと待つ。 近くのクワズイモの葉っぱを抜いて、傘代わりにして、撮影を開始。オスが葉っぱから飛び立ったと瞬間、雨に打たれて地面に叩きつけられる。裏返しになり、足をピクピクさせていた。もう一匹が、さらに一匹が、とまるで神風特攻隊のように飛び立っていくが、容赦なくスコールが叩いた。 ![]() みるみるホタルたちは地面で息絶えていく。まさに蛍の墓だ。 はっとした。今年のホタルのピークは昨日、今日から減少していく。その狭間を自然は見せてくれている。何も無駄なことはなく、生命は連続して命のバトンを渡していくのだ。 1時間ほど撮影したが、光の乱舞が写ることは無かった。 帰りすらが、道脇に黒い影が通った。慌ててヘッドランプを照らすと、そこには山の神が立っていた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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