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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

幣立宮

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父と母を阿蘇空港でピックアップ。
レンタカーは訳あって、小さなフィット号だ。
最初に向かったのは、僕が日本で最も好きな神社「幣立神宮」。その歴史は15000年と言われ、別名は「日の宮」と呼ばれる。
最初にここを訪れたのは、今から10年前。その時の僕はひとつの疑問を抱えていた。
「天照大神」は、一体どこに住まわれていらっしゃるのか?
「伊勢神宮」と即答されそうだが、今まで幾度訪れても、そこを住処にしているとは思えなかった。むしろ、三重の瀧原宮の方が住まいの氣を強く感じた。
でも幣立神宮で、その疑問は融解した。この神宮の別名は「日の宮」、つまりここが天照大神の住まいと大昔から決められていたのだ。
では、一体お宮の何処に? 本殿の脇に命脈15000年と言われる御神木には「天神木 高千穂」とある。ここに降り立ったのだろうけれど、やっぱり住処ではなさそうだ。
その裏手に、森に続く小さな鳥居がある。
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双子杉や、五百枝杉の古木の道を下っていくと、光に満ち溢れた東御手洗社が。
ここを見た瞬間、確信した。
天照大神のお住まいはココだ、と。キラキラに光り輝く緑の森、そして凛とした水玉の池。風が吹けば、まるで森が音
楽を奏でているようだった。
あの時の「美」を、どうしても父と母に見せたかった。
家族旅行のたびに、僕に自然の奥深さを教えてくれた父母。そして10歳から一人旅に出してもらってからは、その旅の体験を自分のこと以上に興味深く、嬉しそうに聞いてくれた2人。
「てっちゃん、緑が綺麗で、気持ち良い場所ね!」
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母が、ふうわりとほほ笑んだ。
神々の分け御霊が、生きとし生ける僕たちの生命。七色の光が、神々の隠れ宮に差し込んだ。 
          ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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