写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

高知へ

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訳あって高知へ飛んだ。
霧の包まれた空港からバスに乗ると、たおやかな田園風景が広がった。ポコポコとした山並みに、竹林の緑が目に眩し。湿度は高いが、なんだろう、このドキドキした心の高揚感は?
今までの経験から言うと、こんな場所は住めるとこ、または、自分が住みたいと無意識で思っている場所だ。
空は薄暗くなり始め、うっすらと青い膜がかかったよう。窓に着いた水滴が、動くたびに踊った。バスの室内は、あら珍しや。小さなシャンデリアが揺れていた。
さて、四国にいられる時間はジャスト24時間。大切にミッションをこなさねば。
はりまや橋で降りて、最寄りのホテルへ。ここで高知、いや四国の経済界のドン「コマンダー」と再会した。去年のペルーツアーでアテンドさせてもらい、その破天荒な生き方に、惚れた。
「てっちゃん、僕は「はい」と「イエス」しかない人生。でも、人生は意味不明なんだ」と、澄んだ瞳で真っすぐ訴えかけてくる。前世はなんと宇宙船の船長、だからコマンダーなのだ。
「まずは高知の飯を食べようよ」と向かったのは、割烹料理屋の「タマテ」。
コマンダーが幼稚園児の頃から行きつけのお店らしい。中へ入ると、歴史的建造物なのがよく分かる面構え。
ビールを一杯すすると、すぐに「ちゃんばら貝(マガキガイ)」が。
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爪楊枝で貝を回して掬うと、チャンバラのような柄が出てきた。
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味は、貝が持つ自然な甘さと、熟成チーズのようなワタの旨み、そこにクニンクニンの食感が加わった。一個食べたら、もう一個。まるで酒のアテのために生まれてきたような味だ。
次はシシャモの卵をイカで巻いたもの。
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これも食感がトビッコのようで、日本酒が欲しくなる。すぐさま土佐鶴が運ばれてきた。
コマンダーが力説する。
「ここのカツオのたたきを食べると、他が食べられなくなる」と。
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出されたカツオの赤色に食欲がそそられる。一口食べると、あぶり方の違いに驚かされる。香ばしさが最初に攻めてきて、その後にまるで紹興酒漬けの上海ガニのような溶ろけ方、歯を使うまでもない。それらを上品なニンニクと一緒にかじると、さらに甘みが波のように押し寄せた。
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「今まで食べてきたカツオのタタキと格が違う」
「そうだろ」と、コマンダーは豪快に笑った。
次はヒラメの薄造り。高知では生チリと呼ぶらしい。味は勿論だけれど、切り方が絶妙。
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端が太く、どんどん細くなる。食感も味も楽しめる心遣いに、脳みそがボーっとしてきた。
「ラストは、いつもコレなんだ!」と出てきたのは、黄金色の卵が乗ったウニ丼。食べてみると、なんと僕の大好きなムラサキウニだ。
利尻島や礼文島産のような味に、「これって?」
「勿論、北海道から取り寄せてるよ。味は高知仕様だけれど」
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ムラサキウニ、海苔、濃厚な卵の三位一体。
高知は間違いなく住める。いや、近々、住んでみたいと思わせる反則の味だった。
         ノムラテツヤ拝
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