fc2ブログ

写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

北緯78度

DSC08638.jpg

スバールバル諸島のひとつ、スピッツベルゲン島のロングイヤービーエンに到着すると、霧のけぶる湾の奥に、残雪を纏ったなだからな山塊が見えた。
まるで南米最南端のウシュアイアとアイスランドのアークレイリを足して2で割ったような風景。だからかな、最初の場所なのにも関わらず、何故かとても安心した。
白熊の剥製がいるターンテーブルから荷物を受け取り、外へ出ると小雨が降っていた。気温は4度、思っていたよりも暖かかったが、光の柔らかさに瞠目した。
DSC08643.jpg

ロングイヤービーエンは北緯78度に位置し、4月20日から8月23日までが完全な白夜となる。到着したのは夜中の1時だったが、まだ昼過ぎのような明るさで、天候のせいか、レースカーテンのような膜が一枚張っているようだった。
DSC08301.jpg

クルーズ会社のバスでホテルへ送ってもらう中、斜面で草を食むトナカイが。
DSC08333.jpg

「あれは野生ですよ」。ガイドがそう教えてくれた。
「人間と自然の距離が近い」と人は言うが、人間も自然の一部。だから自然という母体の中でトナカイも人間も生かされている。つまりその母体自身が見えやすい、感じやすいということなのだろう。
一昨日、予約していたホテルから日本に電話があり、オーバーブッキングのためホテルをアップグレードしたい旨を申し付けられた。今年の3月にリニューアルしたホテルだという。
「フンケン・ロッジ」。
住所を調べてみると、なんと一泊5万円もする高級宿。
DSC08343_20180602172558e08.jpg

ガイド曰く、このロングイヤービーエンの町で最初に作られたホテルだという。
DSC08355.jpg

島で最初に炭鉱経営を行ったアメリカ人実業家ジョン・マンロー・ロングイヤーから名づけられた極北の町。
DSC08375_201806021726258e6.jpg

朝食は豪華そのもの。
DSC08381.jpg

まさかこんな場所でこんなクオリティと、またまた瞠目させられた。
DSC08387.jpg

昼までここで静養し、夕方から乗船を開始する。
           ノムラテツヤ拝
DSC08376_20180602172625123.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

北極 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<北極より | ホーム | 白熊>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |