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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

井の中の蛙

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船での滞在中は、魅力的なレクチャーを受けることが出来る。
今回の船旅は「フォトグラフィー・ツアー」なので、今日はBBCのブループラネットやプラネットアースなどを撮影した、プロカメラマンのスーさんの話を聞いた。
演題は「My life in cold place(寒冷地での人生)」。
南極の皇帝ペンギンの写真や、北極のイヌイットたちとの生活風景、シャチの狩りや、ホオジロザメの撮影秘話、シロクマの子育て風景など、ドキドキ、ワクワクしっぱなしの1時間。皆の拍手で締めくくられると共に、一つ想いが湧き上がった。
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「僕は井の中の蛙だ」。
もっと高く、もっと圧倒的に楽しんでいる人が、こんなに沢山いる。面白い人生とは、魅力的な人と出逢い、そこを追い求めることから可能性が広がっていく。それを生業にしている人は、そんなに多くない。だからこそ、動き、出会い、学び、高みへ向かって精進するのだ。
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誰にでも、なりたい自分がいる。その自分になるために、日々という時間があるのだと思う。
乗客の一人、香港から来たエレンは50歳で早期退職して、2年間かけて世界を旅している。北極は勿論、年末には南極にも訪れるという。エクスペディションチームのチェンは、好きなところに住みたいと、旦那さんと一緒にタスマニア島に居を構え、自然の中で溶け込むような生活している。
僕は、地球のいたる所で遊び尽くしたい。いろいろな生命体と出会いたい。そこで自分が何を感じて、何を思ったのかを、後世の人が少しでも役立つ形で残したい。
だからこそ、写真絵本は、僕にとって生涯のライフワーク。未来ある子どもたちに、世界はこんなに楽しいんだ。こんなに広くて、深くて、圧倒的なことを、文章や詩、写真や動画、ブログやSNSなど使えるものは何でも駆使して、伝えていきたいと願う。
それが僕のやりたいことだし、そのために、この美しい「青き星」へやって来たのだと、北極で実感した。
             ノムラテツヤ拝
SVA-June 10, 2018,1709-KWM-1560
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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