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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

日置桜

青谷町

鳥取滞在中、「日置桜」が近くにあることを知った。
日本酒がこの上なく好きな自分にとって、山根酒造の「日置桜」は、見ておきたい酒蔵だった。
大木さんに頼んで、前日に見学したい旨の電話を入れてもらうと、「社長が朝から出かけてしまうので無理」との返事だった。
「残念!」と言いながらも、自問自答した。
「なんでこんなに行きたくて、社長に逢いたいのに、無理なんだろう?」
投入堂に向かった後、雅之さんの言葉に、今はどれだけ感謝しているだろう。
「てっちゃん、ちょっと時間があるから、日置桜の蔵まで見に行ってみますか? 見学は出来ないけれど」
行こう、行こうと、車は青谷町(あおやちょう)へ向かった。
夕暮れになる頃に、田んぼの広がる青谷へ到着。
遠くに見える山々の見慣れぬ形に、改めて遠くへ来ていることを実感した。
ナビを手掛かりに山根酒造に到着。昔ながらのどっしりした日本家屋が、奥に見えた。
ん、明かりが見える。
日置桜

歩いてゆくと、事務所の中に一人の男性がいた。
「ごめんください。日置桜のお酒を買わせて頂きたいのですが」
名刺交換をすると、代表取締役 山根正紀と書かれていた。
出かけていた社長は、ちょうど今、帰って来たばかりという。
オフィス風景

ツイテル、ツイテル。
慌てて自己紹介し、日置桜への想いを告げた。
「まぁまぁ、なんだから、こっちで一緒に話そう」
それからの話は、僕にとって宝物のようだった。
幻の鳥取のお米「強力(ごうりき)」は穂の高さが150センチにもなるが、これを現代に復活させて、作ったお酒や、ヨーロッパで飲まれているお酒の70%が日本産の日本酒じゃないとの話。中国が作るアルコール度数の高い日本酒が、日本酒だと思われている現実。バルセロナでお酒を出品した折、連れていかれた日本料理屋で出された日本酒名は「ゲイジャガール」だった、などなど。
あとはパック酒の秘密には、面喰った。
パック酒やカップ酒と呼ばれる酒は、絞ったときの色が黒だというのだ。お米の質と、割れた米なども使うため、油分が浮いて黒くなる。それを漂白剤で、透明にして販売しているという。
どうりで飲むと、翌日に頭が痛くなるわけだ。
「僕の夢は、日本酒というカテゴリーを全て純米酒にしたい」
純米酒は水と米と米こうじしか入っていない。つまり醸造アルコールを使わないお酒だ。
「そうすれば日本中の休耕田は無くなるよ」
脱、減反だ。
最後に社長のお勧めの酒蔵を聞いた。
義侠の山田社長もそうだけれど、これだけこだわりを持っている社長の周りには、やっぱりこだわりある人脈と酒が近寄ってくる。
「まずは静岡の杉井酒造の杉井錦、島根のふそう鶴、広島の竹鶴かなぁ」
全部知らないお酒ばかりだった。
山装う

日本酒の奥は限りなく深い。鳥取に銘酒がある。その名は日置桜。僕の大好きな大好きな酒蔵です。
社長の話が面白すぎて、気づいたら1時間もたっていた。
ひやおろしの「山装ふ」と「初しぼり」を購入させてもらい、僕は山根酒造を後にした。
初しぼり

鳥取、最高~
                                      ノムラテツヤ拝
社長と
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