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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

大木家

しじみ汁

大木家に帰ると、東郷湖で今日取れたばかりのしじみが汁が用意されていた。
貝のエキスたっぷりな味に、言葉がない。
おかわりを頂いていると、「島根の宍道湖のしじみよりも、鳥取・東郷湖のは大きいんだ」と大木さんのお父さんが教えてくれる。貝の表面はピッカピカ。なんで取れたてはこんなに綺麗なんだろう。
見事なしじみ

そしてやっぱり夜更けまで飲み明かし、翌朝、事件は起こった。
僕がまだ眠っていたころ、大木さんはベットから起きて、すすり声を聞いた。おかしいと思い、居間へ出ると、二男のれんくんの部屋からやっぱり啜り泣く声が。中へ入ると、れんくんは涙を流し、嗚咽していた。
「どうしたの?」
肩をゆすると、れんくんはしゃくりあげるように言ったという。「お母さん、お母さん、てっちゃんとはもう逢えんのかな? これでお別れなのかな? てっちゃん、帰っちゃうのかな・・・・・」
僕と雅之さんは、その一部始終を聞いて、雅之さんがひとこと。
「お前、まさにテレビ番組の田舎に泊まろうになっちょーが」
涙をぬぐいながらも、れんくんはしっかり主張する。
「ぼく、てっちゃんと写真が撮りたい」
一緒にパチリ、そして何故か、自分一人でもパチリ。
思いっきりハグして、僕はれんくんを学校へ見送った。
後から教えてもらった話だと、れんくんは学校へ行く途中もずっと泣いていたという。
大木さんが言う。「投入堂に一緒に登ったのが、本当に楽しかったみたい」と。
僕も楽しかったよ、れんくん。理想の家族を見せてもらえたんだから。
そして帰ってきてからも、家中を探しまわったらしい。そしてまた泣くれんくんにおばあちゃんが一言。
「てっちゃんに手紙書けばいいよ」
きっと繋がりが切れてしまったと思ったのだろうか?それが手紙という形でまた繋がる。それがストンと心に落ちたのだろう。れんくんは、その瞬間から泣き止んだ。
僕は、れんくんからの手紙を届くのを、心から楽しみにしている。
そして、「今度は大山を一緒に登ろうね」という約束を守るため、僕はまた鳥取へ出かけるだろう。
大山

好きな家族が出来ることで、距離はぐっと縮まる。あんなに遠いと思っていた鳥取が、こんなに近く感じられるんだから、ほんと、人の心って不思議。
大好きな大木家のみなさんが、今日も明日も明後日も幸せなことを祈っています。
                                  ノムラテツヤ拝
大好きな大木家の皆さん
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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コメント

れんくん、可愛いですね。
小4になる孫が、いつも別れ際がとっても寂しそうで、切なくなります。
小さい頃は、泣いていました。
野村さんを、とっても慕っているんですね。
素敵な関係が、写真同様心が温まります。
2009-11-27 Fri 11:40 | URL | なのはな [ 編集 ]
なのはなさまへ
本当に可愛くて、可愛くて。れんくんや大木家のみんなのお陰で、鳥取がとても近く、大好きになりました。心って不思議なものですね。   のむらてつや拝
2009-11-28 Sat 13:56 | URL | Tetsuya nomura [ 編集 ]

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