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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

崇拝の対象者

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インカ文明は、他と違う容姿の人を神の使いとして崇拝した。例えば、指が6本ある人がいると、5本指の人たちがそれらを守るように、周りに集う。
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天野博物館には、そんな思想を証明する一枚の大布がある。
縦1m70cm、横2mほどの布には34の手が、その中心に6本指の手が編まれている。上を向いた手が31、下を向いた手が3。これは
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たぶん、もらう人(欲する人)と与える人(喜捨する人)を表しているという。
いつの世も、与える人が少なく、もらう人が多いのだ。
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「これ、逆だったら素敵だね」
ビックママこと、かおりんがそう言う。
与える人が圧倒的に多い世界って、どんな世界だろうな。想像するだけで、胸がワクワクした。
そして、今回初めて気づいたのは、白い手が2つあること。
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色が退色したというよりも、やはり体色の白い人がいたのだろう。褐色のペルー人(インディヘナ)が自分と違う白い人たちを崇拝し、大切に守っていたのだろう。
土器は、酒を入れることで、ティティカカ湖に浮かぶ葦船に見立てたものや、
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人間の形をしたチーナが手を大きく広げた。
古代の出土品を見るという行為は、その時代背景を見ることは勿論、そこで生きていた人の息づかいや祈りを感じる事なのだと思う。
ペルーへ旅される方は、必ず見て欲しい6本指の織物や土器群。それが首都リマの天野博物館で静かに息づいている。
ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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