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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

南アフリカ招待旅

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人生の師と呼べる人は、今まで3人だけ。
世界最高の冒険家・植村直巳さん、アラスカを舞台に世界を感動させ続けた写真家・星野道夫さん、そしてペルーで絶大な力を発するインカの王様・阪根博さん(以下ひろちゃん)だ。
植村さんは僕が10歳の時にデナリ山(マッキンレー)で下山中に遭難されたが、生前に書かれた多くの著書を読み、動画を見て心底惚れた。星野さんは20歳の時にアラスカで出会い、22歳の時にロシアのクリル湖畔で熊に襲われ急逝。2人も43歳という若さだった。
ちょうど、今の僕の年だ。
そしてひろちゃんは52歳の時にペルーのリマで逢い、それから15年もの長きに渡り、圧倒的な笑いと多くの学びを与えてくれた。
人生はたった一度きり。後悔だけはしたくない。恩返しをさせてもらうのは、ちょうど今かもしれない。こうして、旅の計画が始まった。ひろちゃんと奥様のベアさんを、愛する南アフリカへ招待する。そして一緒に笑って感動して、同じ時を濃密に過ごしたい。2年間住んでいたコネクションを生かし、あれも、これもと旅程に組み込んでいった。
ウユニ塩湖の旅が終わった3日後、僕は羽田空港にいた。シンガポール航空で羽田~シンガポール~ヨハネスブルグ~ケープタウンと乗り継ぐのだ。
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ケープタウンに近づくと、雪山が見えてくる。そう、アフリカでも最南端の南アフリカは、冬に雪が降るのだ。そして懐かしき緑のワイン畑と、すっくと聳えるテーブルマウンテンが見えてきた。
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テレビの出演や取材などで、帰国後もちょくちょくと南アフリカには出かけていたが、完全にプライベートなのは5年ぶり。ケープタウンに到着後、ひろちゃんとベアさんが到着する前に、愛するワイナリーへ。そう、ここが数日前に書いた、死ぬまでに欲しい南アフリカのワイナリーだ。
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中へ入ると、従業員たちから「久しぶりだねぇ~」と声をかけられ、社長も出てくる。近況に花を咲かせた後、ワインを12本買って空港へ戻った。
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リマ~サンパウロ~ヨハネスブルグ~ケープタウンと乗りついできたひろちゃん夫妻が、自動ドアの向こうに見えた。
たったか走ってきたかと思えば、「ジャンボ、ジャンボ」と飛び跳ねる。おいおい、ここはマサイ族のいるケニア・タンザニアじゃないぞ。
「ようやく着いたわぁ!」。奥様ベアさんのホッとされた顔に、僕も全身の筋肉が緩んだ。
「さぁ、まずは美味しいものを食べにいきましょ!」
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ラムシャンク、スプリングボックのカルパッチョ、ステーキをつまみに、極上のワインで乾杯。11日間の招待旅が、始まった。
                ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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