カムイの足跡2018-10-03 Wed 15:05
![]() 森の中へ入ると心が落ち着くのは何故だろう? 長年議論されていたこの命題に、ようやく終止符が打たれた。昔からフィトンチッドや、大地の香りが癒しになると言われてきたが、落ち着く原因は「森の音」だった。 ![]() 人間は2万ヘルツ以上の音を、聴覚で認識することが出来ない。では2万ヘルツ以上の音は、それでやりとりする動物以外には不要なのか? いや、そうでない。 ![]() 音は聴覚だけではなく、振動として体全体で感じるもの。 ![]() 森の中には、2万ヘルツ以下の音も、それ以上の音も、まんべんなく完璧なバランスで含まれている。 その波長こそが、体を優しく撫でてくれるからこそ、僕らは気持ち良くなり恍惚感を覚えるのだ。 ![]() 2万ヘルツ以上の音をすべてカットしているCDと、すべてが含まれるレコード、どちらを聞いたらより落ち着くか、自分の体で確かめてみるといい。 高原沼は、日本で最も早く秋色に染まる場所。 ![]() 大雪山の神々が遊ぶ「カムイミンタラ」こそが、僕はこの場所だと信じている。深紅の紅葉から、黄色いダケカンバまで、どうだ!と言わんばかりの大自然が迫り、そこから発せられる風の音、鳥の声、葉のすれる音が僕の体を振動させていく。太陽光を目いっぱい浴び、心がひとつ、また一つ、ほどかれていく。幸せって、こういう瞬間を言うのだろうな。 ![]() 一陣の風が高原沼を走りだす。それはきっと、この地を守るカムイたちの足音に違いない。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
コメント |
コメントの投稿 |
|
トラックバック |
| ホーム |
|