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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

フェルメール展

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フェルメールの展覧会へ行ってきた。
横浜から上野公園の脇を通って上野の森美術館へ。
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あまりに人気展覧会のため、予約は時間制を取っているが、主催者から招待券を貰っていたので、そのまま入場させてもらった。
今回の目玉は35点しか現存しないフェルメール作品が、日本に10点集結すること。昨年末、本場のオランダでフェルメール作品を見たが、画の中に満たされた透明な光に魂を打たれた。そしてこんな絵が存在することに驚愕した。
その時の模様は以下に
奇跡の美術館
http://fieldvill.blog115.fc2.com/blog-entry-3242.html
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ミルクの意味
http://fieldvill.blog115.fc2.com/blog-entry-3245.html
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今日は、その他のフェルメール作品にも出会えるのだ。
わくわくしながら最初の作品へ。「マルタとマリアの家のキリスト」。スコットランドに収蔵された、フェルメール初の聖書を含む作品であり、35点の中で最も大きい。1.6m×1.4mのキャンバスからは、鼓動の音が響いてきた。
2番目は「ワイングラス」。無垢な若い女性への誘惑。官能的なしぐさは一切排除し、ひたすら優美で静かな作品。左側の窓のステンドグラスには片手に手綱を持つ女性が描かれていることから、愛の誘惑の危険さを記しているのだろう。それにしても、奥に落ちる泉のような光の静謐で美しいこと。
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3番目は「リュートを調弦する女」。じっと見ているだけで、物語が浮かんでくる。視線が光りとなり、手前に置かれたヴィオラや楽譜たちも、すべて計算され尽くした配置だ。
4番目は「真珠の首飾りの女」。見た瞬間、胸がキュンとして好きという感情が溢れでる。これもフェルメールお得意の左側から光を当て、右側に人物を立たせる構図。耳を澄ますと、音が響いてくる。風の音、葉のすれる音、これからパーティなのか、指の跳ね方で、ウキウキ感が伝わってきた。画面中央に大きく空いた白い壁が、希望を表しているのか、それともうっすら浮かぶ影が何かを暗示しているのか、いつまでも見続けていたい作品だ。
5番目は「手紙を書く女」。毛皮の優美な縁取り。真珠の首飾りの淡い光。バイオリンが描かれていることからも、恋愛を意味するのだろう。きっとラブレター。青いカーテンの折り返しと左腕の角度が同じであり、十八番(おはこ)の黄色い上着を着させることで、画面に見事な調和をもたらしている。
6番目は「赤い帽子の娘」。絵画なのに、3Dのように浮かび上がる。2灯の光に照らされ、赤色の帽子が絵からはみ出すように飛び出してくる。写真機の原型カメラ・オブスクラを活用したことで知られるフェルメールらしい作品。
7番目は「手紙を書く婦人と召使い」。背景の絵画は旧約聖書の「モーセの発見」。窓から入るそよ風がカーテンをたなびかせ、女性の腕とカーテンの角度が、また絶妙のハーモニーを奏でている。
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そして8番目が「牛乳を注ぐ女」。オランダのナショナルギャラリーでも見たが、上野の美術館のほうが強いスポット光を当てているからだろうか。アクアマリンなどの蒼色はよく見えるが、肝心のフェルメール特有の透明な光、柔らかさが少しだけ損なわれているような氣がした。
でも一部屋にフェルメール作品が8作品集まるなんて、きっとフェルメール自身も考えていなかったのでは?
左から光を入れ、右に人を立たせる構図。
大好きな金色の衣装をモデルに着せた3作品。
それらを首を回すだけで比較できるなんて、ゴージャスこの上ない。
1月9日からは「取り持ち女」がお目見えし、大阪だけに「恋文」が出展される。東京は2月3日まで。こんな機会は滅多にないので、ご興味ある方は是非お出かけ下さい。
         ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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