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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ヒグマとのやくそく

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ヒグマと逢うには、コツがいる。
まず、今がどんな季節なのか? ヒグマは何を食べ、どのような生活をしているのかを細かく想像する。
秋だから鮭の遡上を狙い、冬眠前にありったけの食料をお腹に詰める時期。それであれば、必ず海と河川が交わる地点に現れる。それも昼は寝ているから、狙うのは朝と晩だ。
ここからは感覚的だから説明するのは難しいが、気配や匂いというもの。柔らかな氣が充満する知床の森。でもある線を越えると、ピンと氣が張り詰める場所がある。匂いが変わる地点がある。
そうしたら望遠レンズを片手に、森から河原へ出られそうな道筋を探す。
いた。
木々の隙間からこちらを覗いている。
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僕はヒグマの森に入らせてもらう闖入者。だからこそ、彼らの行きたい道を決してふさいではならない。森から水場への獣道を確認してから、少し高台で待つ。ヒグマは僕を確認しながらも、ゆっくりと降りてくる。
鷲に近づいて一瞥。でも鷲は飛び立つことなく、悠々とヒグマを見つめている。絶対的に冒すことの出来ないヒグマと鷲のナチュラルディスタンスがあるのだろう。もし狙っても、すんでのところで、かわされてしまう距離なのだ。
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山から下りてくるその瞬間、ヒグマは立ち上がり、こちらを見つめた。
なんて愛らしい上目遣い、そして可愛いお尻なのだろう。
「僕、鮭を食べないといけないから・・・」
そんな声が聴こえてきそうだった。
            ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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