FC2ブログ

写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

鎌倉撮影会

DSC02989.jpg

写真は料理と似ている。
AとBを合わせ、Cを引くことで美味しい料理Dができあがる。それと同じように、EとFを足し、Gを取り除くことで、美しき写真Hが仕上がるのだ。
料理に秘伝のレシピがあるように、写真にもやっぱり科学的な撮影法がある。フェルメールの絵を思い浮かべて欲しい。黄金比、遠近法の消失点、色相比、明暗比などを完璧に計算し尽くした作品。だからこそ、人々の心に何世代にも渡りダイレクトに伝わってくるのだ。
ソニー主催・鎌倉アルプス撮影会が開かれた。これで通算9回目となるが、生徒さんたちは常連さんから新人さんまで様々。
「写真を撮る上で、一番大切なことは何ですか?」
よくそんな質問を受けるが、僕にとって答えはひとつだけ。
「写真という行為すべてを楽しむこと」
それが上達の一番の近道だと思う。ただ、どうしても本やネットでは教えてくれない秘伝の部分がある。それらを僕らプロが生徒さんたちと一緒に撮影地で伝えるのだ。
DSC03095_20181225161107776.jpg

撮影法に隠すことなどひとつもないので、その場に適した技術は出来る限り全て開示して皆で楽しむ。すると、講評の時間がより濃密になっていく。
これだけ同じ場所から撮影しても、皆、違うレンズをつけて、別の方向を見ている。
DSC03144.jpg

出来上がった写真には、その人の心が映り込み、皆から感嘆の声があがる。あの時に、あーやって、それを狙うのか。視点(レンズ)を変えて、別物に表現するのかと、共同で学んでいけるのだ。
何度も参加してくれる常連さん達は、撮影技術の目覚ましい向上は勿論、自分の目線を何より大切にするようになる。水中カメラを使ったり、
DSC00398_20181225161121213.jpg

一脚を伸ばして、高い位置から魚眼レンズで狙ったり。
DSC01476.jpg

写真はフィルム時代と比べて限りなく自由になった。
DSC5928.jpg

撮影出来る方向は360度、時間帯も朝から晩まで手持ちで対応できる。
DSC05936.jpg

だからこそ、大切になることが、世界標準の色で作品を見るということ。キャリブレーションをかけたモニターを用意してこそ、初めて現像やレタッチの意味を持つのだから。
DSC05964.jpg

「目の前の自然を同じように写真で再現するのは無理ですよね?」
答えはノー。その再現の仕方を伝えるのが、座学&撮影&講評なのだ。蓮の根のように、紆余曲折しながら失敗を重ねながら覚えていくのも良い。でも僕なら最短距離で一直線で上がっていって欲しいと願う。
DSC9318.jpg

だって、写真は競うものではなく、心から楽しむもの。カメラは対象物を慈しむ視点を持つ道具なのだから。生徒さんたちの写真、素敵だったので、ぜひ見てあげて下さい。
               ノムラテツヤ拝
DSC08697.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<最強の水炊き店 | ホーム | クリスマス>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |