女神のダンス2019-02-08 Fri 13:33
![]() 「オーロラさん、良いよ、良いよ!」 隊員のひとり、Kさんがしきりにオーロラに話しかけていた。 ふふふ、いいこと、いいこと。この世にあるすべてのものは、命を持っている。だから、相手が喜ぶことをすれば、やっぱり世界共通で嬉しい。それは女神でも同じ。褒められて嫌な想いはしない。 「もっと、もっと、もっとぉ~!」 オーロラの下部が、少しだけ赤く光った。 今だ。 「オーロラ姫、宇宙一綺麗だよぉ~、美しい、最高だぁ~」と僕は叫んだ。 すると、「むむむむ、宇宙一?」と言わんばかりに一気に夜空に舞いだした。そう、オーロラは地球を舞台にではなく、宇宙で舞っている。だからこそ、ありったけの愛をぶつけた。 真っすぐ上空へ立ち上がり、女神の全身を見せてくれる。そして長い手と足をダイナミックに伸ばしていく。 ![]() 半天を覆ったところで、天頂へ一直線。最後はオーロラが巻きながら降ってきた。皆、その圧倒的な舞いに声を忘れ、魂を震わせた。 ![]() オーロラについて信じていることがある。暁の女神、ノーザンライツ、北の極光、オーロラ。世界中で様々な呼び名があるが、彼女は確実に僕たちの声と心の有りようを観察している。そしてその僕らの心の投影が、夜空というスクリーンに映し出されるのだと。 周りを見渡しても、僕らの仲間たちしかいない。心の純度を増して、さらに夜空へ。オーロラは、最後に素晴らしい紫色の輝きを放った。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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