幸福の緑光2019-05-23 Thu 17:03
![]() 太陽がふたつに輝く時間、我らはやっぱりワイン会。 ほろ酔いになった頭で、自分の外面と内面を見つめてみる。 ![]() 外、内、外、内。思想は行ったり来たりしながら、一つにまとまっていくもの。 「てっちゃん、今日も出すか?」 顔を夕陽色に染めた阪根ひろちゃんが呟いた。 「もちろん。宜しくお願いします」 ひろちゃんが手を合わせて呪文を唱える間、僕は三脚を立てて、超望遠レンズを装着した。 夕陽が少しずつ大地キスをし始める。レンズの向こうの太陽に焦点を合わせ、明るさを微調整する。太陽が大地から隠れる瞬間、端が緑色に染まった。 「来ますよ、グリーンフラッシュ」 見た者は生涯の幸せが約束されるという幸福の光。 ![]() 太陽光の屈折率によって緑色に見える現象だ。 「1秒もなかったですが、緑になりましたね」 「てっちゃん、大切なのは時間じゃないんだよ。起こったという現実だ。出ます、出します、出させます」 みんなが幸福になるために、いかに動くことができるか? そう、僕は初めてひろちゃんと出逢った27歳から、この人にそれを教え続けられている。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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