サガリバナに埋まるとき2019-08-07 Wed 15:29
![]() 「日本で最もお勧めの場所は?」 旅を愛する異国の方々から、よくそんな質問を受けるが、僕はいつも同じ答えを繰り返す。 「日本は北と南にすこぶる素敵な場所がある、北は礼文・利尻島と知床、南は屋久島と西表島」。 聞いた旅人は、目をまるくしてから、グーグルマップでいそいそと調べ始める。 高校三年生で日本47都道県すべてに足を踏み入れ、それからも愛する日本旅を今日まで続けている。その中で、今、最も熱いのが西表島だろう。春は日本最大のホタルが乱舞し、夏は夜に咲くサガリバナが花開く。 去年、サガリバナツアーの募集をかけたところ、たった1日で定員の24名がすぐに埋まった。日本各地から、ご縁ある仲間たちと西表島に集結し、早朝からカヌーを一緒に漕いでいる。 いつも撮影する秘密の川へ舳先を滑らせていくと、ひとつ、またひとつと落ちたばかりのサガリバナが流れてくる。まるで小さな花の船のように、雄しべを上に向け、ゆったり、ゆったり。 ![]() 群生地へ入ると、マングローブの川は花に埋まり始める。生成色やピンク色のサガリバナが、水場で重なり、曼陀羅のような世界を作り上げていく。 ![]() 時期を選んできたので、花は最盛期。僕たちは一人残らずサガリバナに抱かれた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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