レインボーマウンテン2019-11-19 Tue 16:52
![]() 日本人が行きたい世界遺産、堂々のNo,1はペルーの「マチュピチュ」だが、近年それよりも人気が出始めている新名所がある。「レインボーマウンテン」、先住民は敬意を込めてヴィニクンカ山と呼ぶ。 この虹色の山が一躍有名になったのは5年前のSNSに遡る。アンデス登山をしていた観光客が何気なく上げた一枚の写真、それが世界を駆け巡り、ペルーの旅行業界を動かした。その情報をもらった僕は、4年前から通算8度ほど訪れているが、毎年少しずつルートが改善され、去年からはアクセスが抜群に良くなった。 急坂を駆け上がっていくこと1時間で標高5000mの世界へ。3歩進んでは、10秒休み、また3歩進む。そんなことを繰り返し、5032mのヴィニクンカ展望台へ到着すると、疲れを一気に吹き飛ばす風景が待っていた。 ![]() 山々に含まれた鉱物(赤は鉄分、黄色は硫黄、青は水酸化鉄や青石英)が表出し、その神々しい姿は、まさにレインボーマウンテン。背後には、ペルー随一の霊峰「アウサンガテ山(6384m)」が鎮座した。 頂上で十分眺望を楽しんだ後は、ぜひ去年から開かれた赤の谷へ。ヴィニクンカ展望台を下り、左側の道を縦走すること30分。そこは高濃度の鉄分が含まれた深紅の世界。 ![]() アルパカがゆったりと草を食み、大空では翼長3mのコンドルが悠々と舞った。 目を瞑り、静かに風を感じると、そこにペルーの民族楽器ケーナやサンポーニャで奏でたような音が鳴り響いてくる。そう、人間はいにしえから大自然を模倣することで、祈りの対象(自然や神々)と繋がり、数々の芸術をこの世に産み出してきた。その母体となる地球こそが、世界最高のアーティスト。目の前の圧倒的な造形美に、僕は畏敬の念を抱かずにはいられなかった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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