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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

伝説の店

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死ぬ前にペルーのお店で一食たべられるとしたら、僕は迷わずココへ向かうだろう。
首都のリマから南下したところに、小さな魚介専門店Pがある。
今から15年前、初めて阪根ひろちゃんに連れていってもらった時は、まだ店は別のところにあり、先代もご健在だった。近くの川から獲れた海老を冷凍し、作る時には秘伝の技で鮮度を落とさずに解凍する。出て来るのは、世にも珍しい温かい海老のセビーチェだ。
セビーチェとは白身魚にレモンをたらしたマリネのようなペルー伝統料理だが、それらが川エビで、しかも人肌くらいに温かいのだ。弾力のある身に歯を滑らせれば、味は海老味噌のように濃厚で、カリカリに上がったユカイモ(タピオカ)と共に頂けば、誰もが頬を緩めてしまう。
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更に、特別に作ってもらった川海老チャーハンに、セビーチェとエキスの汁をかければ、脳内に痛くなるほどのエンドルフィンが大量分泌し、麻薬のような快感に全身が包まれる。
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最後の〆は、海老揚げ。
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これを肴にペルービールで流せば、僕は「ペルーに来たぞ~」っと全細胞が開放する。
今はあのお茶目な先代はいないが、息子たちが必死のその味を守り続けている。いつまでも、最強の店が繁栄していきますように。
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店の白壁を見ると、ひろちゃんや僕たちの若き写真が飾られていた。
            ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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