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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ディープ家族

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ディープハワイツアーは、この家族と出逢ったのが決め手だった。
しげるっちは元鬼太鼓座団員でプロのログビルダー、そしてハワイ島の高級ガイドでもある。奥様のみどりさんはニューヨークで活躍したプロのダンサー。二人は恋に落ち、ニューヨークでの数年の暮らしが始まった。蜜月を経て、都会に区切りをつけた二人は新たな場所を求め、アメリカ中を旅して見てまわる。
「ハワイ島にやって来た時に、ここだって分かって。お墓まで買っちゃったよ」と二人は豪快に笑う。
そこにまだ小さな長女のマコちゃんが走り回り、赤ちゃんのコウタロウがハイハイしていた。
まさにトムソーヤを地で行く家族、生まれて初めて、他人の家族を羨ましいと嫉妬した(笑)。
それだったら、こんな生き方が、こんな素敵な家族がハワイ島にいることを、愛する仲間たちに知ってもらえたら、なんて素敵なツアーになるのだろう。つまりディープハワイツアーとは、この家族そのものだった。
旅の2日目の夜、総勢27名分のディナーを作ってくれ、テーブルには鮑や海老、パパイヤサラダ、パンの木、ローストビーフなどが所狭しと並んだ。
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「野村くん、今日、狩ってきた肉だよ」
長男のコウタロウは何故が僕のことを野村くんと呼び、最近狩猟免許を得た彼は、近くの森で害獣駆除の若ヤギをハントしてきたという。
「レバーも良いけれど、モモ肉が食べたいな」
コウタロウはすぐに外へ出かけ、ヘッドランプで照らしながら、まだ温かなヤギの足を捌き始めた。
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皆を連れ出し、その一挙一投足に目を向ける。
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目の前に出されるものは、誰かがこうやって肉にしてくれている。遊びにきていた少女は、それを見てギョッとしたが、少しだけ説明をしてあげることで、「いのちのかたち」を大人以上に認識する。そして美しいとさえ思い始めるのだ。
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彼にはハワイ大学の教授たちを教えるドクター・スティーブというメンターがいる。ドクターの持っている知識や経験を、少しずつコウタロウに渡していく途上なのだ。
「野村くん、食べてよっ!」
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まだ赤ちゃんだったコウタロウが、こんなに立派になって。遠慮なくモモ肉を頬張ると、圧倒的な弾力の向こうに、新鮮な肉の旨みが押し寄せ、最後に少しだけ涙の味がした。
               ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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