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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

立像の街

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愛するソフィアを発ち、お隣マケドニアの首都スコピエを目指した。
久しぶりのバス旅。10代から30代までは、いつもどこでもお世話になったバス。そんな懐かしさを覚えながら、車窓を見つめた。バス旅の良いところ、それは長時間の旅になりやすいため、休憩休憩で乗客との会話が必然的に生まれ、同じところへ向かうという不可思議な仲間意識が芽生えること。
スコピエのバスターミナルで、皆とハグして別れ、ホテルへ。地図を持たずにプラプラと散歩すると、導かれるように中央広場へ出た。巨大なアレクサンダー大王の像がそびえ、それを囲むように何体も偉人達の像が囲む。
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あちらにも、こちらにも。見渡すと、川べり、橋の上、遠くの公園にまで巨大像が立ち並ぶ街並みに、違和感を覚えた。
旅の醍醐味とはこんな時。嫌悪感や違和感が芽生えた瞬間、それはどうしてなのかを自問自答する。
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すると、自分の思考の癖や刷り込みが湧き上がってくる。
「ここまでヒーローや偉人って「像」にするべきなのか?」
ロシア文化圏だったからこその立像というのは、もちろん分かる。でも、そこではなく、日々、偉人にここまで囲まれて生活した時、僕だったらどう思うかなと想像した後の違和感だった。
「ヒーローがいるのは、アイデンティや自信にも繋がるからきっと幸せなこと。でもヒーローがいることでしか幸せになれないという価値観はきっと不幸せ」。
マケドニアが、スコピエが、良いとか悪いではなく、すべては僕の問題。だからこそ、自分の小さな価値観やこだわりを開放するために、解くために、新たなものを見る、体験するというのは必要なのだ。僕は自分の小さなこだわりを、ひとつずつ解いていきたい。その先には静かな夜の湖のような平穏さが広がっていると思うから。
             ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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