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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

伝説の水上都市

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もし過去に遡れるなら、行ってみたい都がある。
現在のメキシコシティ以前に栄えた、アステカの首都「チノチティトラン」だ。ナワトル語で「石のように硬いサボテン」を意味する水上都市は、最盛期には人口30万人を抱える大都市だったと伝えられている。
今まで世界各国の様々な港湾都市を見てきたが、ここまで美しい都が過去にあったことに驚かされる。湖にかかった十字の橋。その中心部に神殿が置かれ、整然と区画化された都の島。1978年、メキシコシティの中心に建つ大聖堂脇から大神殿の跡地が発掘され、その存在が明らかにされた。
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テンプロ・マヨール(大寺院)と呼ばれ、半地下からは、ケツァールコアトルや雨神チャックなどアステカの神々の像が姿を見せる。精緻な彫刻に権力の象徴である赤色が塗られ、ここが伝説のチノチティトランだったことを教えてくれる。
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アステカを襲ったスペイン人は、この神殿の岩を砕き、その上に大聖堂を作った。そして周りの湖は、すべて土砂で埋め立てたのだ。
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もし過去に遡れるなら、行ってみたい都がある。チノチティトランが栄華を極めた時代を、僕は歩いてみたい。
                  ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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