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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

非常事態宣言の意味

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「自分が罹って死ぬことと、自分がうつして大切な人が死ぬこと」。老若男女に同じ質問をしたら、どちらが嫌と言うだろう? これが、今の世界に直結してるんじゃないかな。
年輩の方々は、若者に対して、自分だけが良ければと動き回るのは不謹慎だと声を上げ、若者は、俺たちだけに言うなよ、巣鴨でウロウロしている老人も沢山まだいる、となる。
どちらも、外を見て比べるのではなく、内を見て、比べてみましょうか。
「自分が罹って死ぬことと、自分がうつして大切な人が死ぬことのどちらが嫌ですか?」
答えは出ましたか? えっ、どっちも嫌? そりゃぁ、そうですよね、僕もどっちも嫌。でも、他人がどうしていようと、今、自分が外に出るということは、その嫌なことの元凶になる可能性が高いのです。
やりたいことをやれない辛さ。それは痛いほど分かります。でも、その先に新たにやりたい世界を作るために、今は家の中にいる時なのです。
ここまで読んで分かった方は、もうOK。
でも分からない方は、まだ何処かで誰かと比べたり、外に出ているヤツがいるんだから自分も、と流されている方かもしれませんね。
一つ外国の事例を出しましょうか。昨日のペルー。日本とは違い戒厳令のような強い緊急事態宣言が1カ月前に発令され、最初はネットから証明書を取れば、一日一度は昼に外に出られたが、今はそれも許されず、許可を取っても月水金が男性、火木土が女性しか出られない。夜は当然外出禁止。外で犬を散歩しているのが見つかれば、すぐさま白バイに囲まれ、パトカーに犬ごと載せられ逮捕される。警察所で自分の名前を記録され、それからは長い説教の後、ケツバット(お尻をバットで打たれること)をされ、スクワット、腕立て伏せの罰を受けて家へ戻される。それが何度か続くと牢屋にぶち込まれる。
皆、そんな状況の中でも、もうすぐ終わることを期待して、必死に耐えている。日本の宣言は明らかに一週間遅かったので、僕ら一人一人が気を緩めたら、あっという間に医療崩壊し、死者数が増えていく。世界で公表されている患者数と死者数を真に受けないでくださいね。特に死者数は、病院に罹れずに自宅で死んでいく方々がとても多いので、実際は倍はいると言われています。
どれだけ医療整備がされている国でも、一人のコロナ患者を受け入れることで、防護服を着たりしなければならないので、他の病気の患者さんを診る時間が奪われてしまう。病院に来るのは、コロナ患者だけじゃないのです。
さて、僕たちはどうすればいいか? まず親が何と言って来ようと、若い方々は実家に帰るべきではない。もし自分が返って、うつして、親が死んだら一生後悔するのは目に見えています。だから今いる場所で生活して下さい。
非常事態宣言を見たけれど、自粛と変わらないじゃん!と思っているあなた、だからこそ、より引き締めるべきなのです。もしこのまま医療崩壊すれば、公園に死体が積み上げられることになるのです。そして前述のペルーのように強制的な非常事態宣言に改憲されていくことでしょう。
長い人生の内で、たったの一カ月です。動きを止めて、皆で頑張りましょうよ。明るい未来を作り上げるために、あなたの力が必要なんです。
必ず日本は、短期間で立ち直れる国。僕は心からそう信じています。まずは自分が罹患者だと思って行動して下さい。細心の注意を払って、日々を大切にされて下さい。
              ノムラテツヤ拝
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