fc2ブログ

写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

現状分析

DSC_4748_20200411105658778.jpg

日々送られてくる、世界各国の友人や研究者たちからのメール。
それらを統合し、俯瞰しながら眺めていると、これからの地球、世界の姿が輪郭を成していく。
日本も新たなフェーズに入ったので、現状を少しだけ分析してみようかな。
まず、国連加盟国の193カ国で言えば、スウェーデン、ベラルーシ、ニカラグア、ソマリアなどがまだ国境を開けているが、92%の国々は地域・全国封鎖、行動制限を実施している。その中で解除されたのは、2か月を経た中国の武漢だけという現実。
さて、我らジャパンの現状を見ていこうか。
政府によって7都道府県に緊急事態宣言が出され、ようやく医療崩壊を守る体制が揃ってきた。
ただ、昨日の愛知、岐阜、三重、京都でも分かるように、今後国が新たに非常事態宣言を個別に発令することは、余程のことが起こらない限り難しい。医療従事者を始め、物流や生活必需品に関わる人たち、テレワークが出来ない会社員や配達員は今日も仕事に出かけなければならないので、外出する人数が他国のように劇的に少なくなることは無い。8割削減目標なんて、幻想に過ぎない。もし本気でやるとするならば、日本がすべての都道府県に今すぐ緊急事態宣言を出す。または、各県がそれぞれ非常事態宣言を出して、ご近所、市民、県民で、国民主体で強化に努めることだろう。
ただ、経済の問題がもちろん出てくる。「国民の命と経済の命のどっちが大切なんだ!」。その狭間にいる政府に、これ以上の強い決断を求めても難しい。だったら政府に頼るのではなく、自分の頭で考え、自分自身で、最良の道を突き進むしかない。
さて、次はコロナウィルスの方。世界とアジアの死者数が一桁違うこと、これはBCGの効果や湿潤な気候のお陰など、様々な理由が挙げられているが、実際には未だ真実は分からない。だから日本人が好む「日本人はこうだから、守られている。特別なのだ」という甘い考えは、今すぐに捨て去って下さい。アイスランドの最新の研究でコロナウィルスに42の変異株が見つかったのはご存知ですか? つまり最初の武漢の時と違う42パターンのコロナウィルスが発見され、初期よりも致死率や死亡率が上がっているのは、このためと考えられている。今までの現存ウィルスで、ここまで短期間に数多く変異するウィルスはいなかったため、ワクチン製造の難易度が上がっている。
薬の方はどうだろうか? アビガンやクロロキンなどが効くとされているが、まだその治験も始まったばかりなので、判断するのは時期尚早だ。
では、これからの展望は? 
まず、抗体検査が台頭していくだろう。自分の体の中にコロナの抗体があるのかを調べ、抗体がある人は何か証明証のようなものが発行され、経済をまわす側=社会へ復帰していく。またはワクチンが出来る1年~1年半以内に、既存の薬から神風のような特効薬が生まれる奇跡も否定はしない。スペイン風邪のように、今秋に第二波、第三波が来ることで、医療崩壊に気を付けながら罹患し、集団免疫の割合を上げることも勿論必要だろう。
この自粛期間がどれだけ続くのかは、今の世界を見れば明らか。武漢以外は解除されず、1カ月前から戒厳令がしかれたペルーは、一昨日、半月の延長が決まった。
そして最後に、これからの世界は、どのようになっていくのか?
一つだけ間違いないことは、アフターコロナなどは存在せず、ウィズコロナ、つまりウィルスとの共生の世界になっていくこと。何処かで人間にとって不都合なウィルスが発生すれば、今回のように圧倒的な速さで世界中に蔓延していく。だからこそ、それぞれの国の迅速な情報開示と透明性が問われる。今回も、中国が全力で早期に対処していれば、自国内で留めることが出来ただろう。
これからは、国の在り方が分極化していく。今までのグローバリゼーションは過去のものとなり、独裁者のいる強烈な支配国家と国民主体(コミュニティ)の責任国家へ別れていく。人間が作った国境というものを、とっ払おう(ユーロ圏など)という時代から、国境で時間をかけた人体検査(ウィルス検査)が強制される時代になっていくかもしれない。
上記分析から、僕が言いたいことは一つだけ。
人生でやりたいことがあれば、今すぐその準備を始めて下さい。以前から何度も書いていますが、「いつか〇〇をやりたい」という「いつか」は、現実に存在しません。そのいつかに日時を入れて、決めるのはあなた自身なのです。やりたいことは、ちょっと無理をしてでも早め、早めにやって行きましょう。人生は楽しむためにあるのですから。
            ノムラテツヤ拝
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<コシアブラのちから | ホーム | はるのじかん>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |