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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

親子ぐま

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アラスカで初めてヒグマと出逢った時の感動は、今も忘れない。
早朝ナクネック湖に、黒い影が揺れた。息を殺して望遠レンズを向けると、その横にも小さな影が。実際は親子ぐまが、朝の狩りをしているのだけれど、僕には気持ち良さそうに温泉に入っているようにしか見えなかった。
幼稚園で講演させてもらった時のこと。ある子供のお母さんが僕に歩みより、こう呟いた。
「野村先生、子供たちの感性って本当に素晴らしいですね、私なんて日々感動しちゃって」
「ほんとうですね。今日も何が飛び出すか、楽しみにしていますね」
講演が始まり、この写真に切り替わった時、子供たちに質問した。
「ねぇ、ねぇ、これってどんな風景だと思う?」
皆、必死で手を挙げているが、後ろで座っている父兄席からも手が挙がった。珍しいなと思い、「そこのお母さん、どうぞ」と指すと、さきほど歩み寄って来たお母さん。
「えっ、私が一番最初で良いんですか?なんだか緊張しちゃうな。その写真って、三重県のアソコですよね?」
「えっ?」
「ほら、先生。あの場所ですよ」
「お母さん、ひょっとして「賀正」とかに出てくるアソコですか?」
「そうそう、伊勢・二見浦の夫婦岩」。
聞いた瞬間、大人たち、先生たちは、見事にズルッっと滑った。
「あぁぁぁ、確かにそうも見えますよね」
すぐさま、手を挙げる子供に目を向けると、
「親子の熊さん、きっと下でお手手繋いでいるんだね」
その言葉を聞いたお母さんは、顔を真っ赤にして俯いた。
子供の感性も素敵ですが、お母さん、あなたの感性も最高です!
ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

アラスカ | コメント:2 | トラックバック:0 |
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コメント

コロナで、気持ちが沈みそうになる日々お店に飾ってあるヒグマと、同じ写真が載ってたので、わ〜っと主人と。嬉しくてね。哲也さんの写真展で手に入れた一枚です。
1923
2020-04-15 Wed 22:06 | URL | 佐藤由美子 [ 編集 ]
はい、思い入れのある、懐かしい写真です。どうも有難うございます。
2020-04-15 Wed 22:08 | URL |  野村哲也 [ 編集 ]

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