アデリーペンギン2020-04-19 Sun 16:54
![]() 地球上で最も美しい自然は何処にあるだろう? 世界150カ国を旅する中で、僕は北極と南極を強く推す。その圧倒的な透明感と雪を抱いた迫力、空、雪、氷山、海、河と様々な蒼が埋め尽くすパラダイスだ。 南極に3回、北極に1回と足を踏み入れる度に、この世界を作り上げた大自然(=神々)に、畏敬の念を抱かずにはいられない。 地球上で最も人気がある動物と言えば何だと思いますか? ライオン、ゾウ、チーター、ヒョウ、トラ・・・、いや、いや、大切な2つを忘れている。動物園でもひと際子供たちの視線を集めるのは、氷原の王者「白熊」とヨチヨチ歩きの「ペンギン」だ。 それらを大いなる創造者は、北極と南極の極地で分けたのだ。北極には白熊、南極にはペンギン。お互いに逆の場所でも生きていけるはずだし、白熊にとっては同じ極地にペンギンがいた方が、余程楽に生き伸びられただろう。でも、現実はガラパゴスペンギンが北緯1度まで進出はしているものの、ペンギンは南極を中心にした南半球にしか生息しない。では、ペンギン18種の内、南極圏内に棲むのは何種類いるのか?数えてみると、皇帝ペンギン、ジェンツーペンギン、アデリーペンギンのたった三種類だけ。キングペンギンやイワトビペンギンなどは、南極の周り「亜南極圏」だけに生息する。 今日は、最も寒い南極圏内に住む大好きなアデリーペンギンについて記す。まず名付け親は、フランスの南極探検家、デュモン・デュルビル隊長。彼の婦人の名が「アデリー」さんだった。日本人の僕らには、JRが発行しているスイカカードのモデルと言ったほうが分かりやすいかな。燕尾服を着たようなその姿は、世界中の老若男女を魅了する。 2度目に訪れた南極は、子育てのシーズン真っ盛り。忘れもしない1999年12月13日、アデリーペンギンの足元で、卵にヒビが入る。赤ちゃんが内側からクチバシで叩き、親もそれに応えるように殻をつつく。1時間後、殻に小さな穴が開き、そこから一羽の赤ちゃんペンギンが顔を出した。嬉しいことに、その日は僕の誕生日でもあった。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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