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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

笑顔のちから

ビルカ

世界中の辺境・秘境を旅してきた。目を瞑ると、圧倒的な絶景や、美しき野生動物たちが浮かんでくるが、その背後でジワジワと思い出してくるのが、現地民の奥深い笑顔だ。
困ってオロオロしていたときに「大丈夫かい?」と聞いてくれたおばあちゃん。「俺の家で飯を食ってけ!」と誘ってくれたおじいちゃん。旅人の僕は、そんな温かな手助けのお陰で、沢山の体験をさせてもらうことになった。
「若いうちに一人旅をさせろって、昔から言うだろ。それはなんでか知ってるか?」
20代後半の僕に、阪根ひろちゃんが突然質問した。う~ん、と首を捻っていると、「その答えが俺にはあるんだ」と、胸を張って話してくれた。
「自分が無知で白痴で何も出来ないんだってことを知るために、旅に出るんだ。分かったような気に、知っているような気になっているヤツらは、何も学べない。でも、自分がアホだと知っているヤツは強いぞ。真っ白なキャンバスに知識や体験を無限に描いていけるんだ」
本当にその通りだと思う。見知らぬ異国で一人旅をしていると、必ずトラブルに陥る。旅=トラベルは、トラブルが語源なんだから仕方ないが、笑えるほど日々色々なことが起きる。その時に、どれだけ周りの人たち助けられ、真心をかけられたことか。今の僕があるのは、そんな方々のお陰。そして決まって別れ際には、優和は笑顔で手を振って見送ってくれた。気付けば僕も45歳、そんな大人になれるよう精進します。
              ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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