モルフォ蝶の額縁2020-07-17 Fri 07:10
![]() 岐阜→パタゴニア(チリ南部)→富士三合目→熱海→南アフリカ→藤沢→ポリネシア→イースター島→横浜。僕は根無し草のように、移動を続け、死ぬまで住処を変えようと思うが、引っ越しするたびに、必ずモノとの対峙が起こる。 「これは、本当にいるのだろうか? 代用できないだろうか?」 本やファイル、服や家具はどんどん捨てられ、住空間がシンプルに削がれていく。でも、どれだけ断捨離しようと、なぜか身の回りに置き続けるモノもある。それがモルフォの額縁だ。去年、天界に旅立たれたこうちゃんに、ブラジルで買ってもらったもの。アマゾンに生息する幸福を呼ぶモルフォ蝶。青く見えるのは鱗粉ではなく、構造上の光の屈折率から。それらが寄り集まり、額装されたいのちの集合体だった。 現地の店で出逢った瞬間一目ぼれ、その蒼き光をボーっと見つめ、値段を見て、さらにボーっとなった。 「てっちゃん、好きなものを選びなよ。僕も欲しいから、一緒に買うから」 自然に、優雅に、こうちゃんは僕にプレゼントしてくれた。 この碧き光を見ていると、あのブラジルの奥深い森が現れ、その奥にこうちゃんの笑顔が見える。そう、僕が捨てられないもの、それは大好きな人の想いが込められたモノなのだろう。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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