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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ルーチョの心

シパンの王墓

シパン王の墓が見つかったときは夕闇に包まれ、このまま続行するかどうかの決断を迫られた。アルバ先生が明日の朝から発掘することを決め、見張りを数人たて、皆、家へ戻った。あの夜が、僕の人生で最も長い夜になった。
こんな痺れる話をルーチョはしてくれる。
カッコいい。アルバ先生の右腕として働き、あの世紀の大発見と言われた現場に彼もいたという事実。
それをシパン王墓の現場で聴ける幸せを想った。
王家の谷には今もアルガロボが茂り、昔の風景を想像させる。
王家の墓

ルーチョとひろちゃんを先頭に、隊員も歩く。
王墓周辺

汗が噴き出て、体が火照ってきたところで、ルーチョのレストランへ。
今日は、特別のルーチョの奥様が僕たちのためだけにカブリートを作ってくれるのだ。
ランチ場

竹の屋根に葦がひかれ、何ともペルーらしい。
まずはサメのセビーチェから始まる。
サメのセビーチェ

そしてカレーとデミグラスソースの中間のような汁で煮込まれたカブリートが出てきた。
ラストのカブリート

カブリート隊と言うからには、3回は食べなければ。予定通り、これがラストのカブリートとなった。
近くの白いワンちゃんが、僕たちの食べる様子を窺いにきた。
白犬

ほんの2カ月前に、新たなお墓が発掘された。指揮をしたのはもちろんルーチョ。
出土品

「何か黄金以外で変わったものは出土しましたか?」
「ふくろうの土器が出たよ。もしもブラックマーケットに出たら300万くらいで取引きされる品です」
写真で見せてもらうそのフクロウは軍神のために作られたのか、はたまた別の意味で作られたのか、興味が尽きることはない。
希望者にはルーチョの最新刊に、サインを入れてもらい、大満足。
ルーチョのサイン

ルーチョとハグして分かれ、僕たちはそのままチクラヨの空港へ。
飛ぶこと1時間10分で、ホームグラウンドのリマへ戻ってきた。
チクラヨから

ただし、リマは通常のホテルではなく、ちょっと趣向を変えた宿で予約をとってある。
                          ノムラテツヤ拝
染まる積乱雲
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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