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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

マッコウクジラ

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朝から船で海へ出た。
8月、知床の海はシャチが去り、クジラの季節になる。
沖合いへ出ると、まずはイシイルカの競演。弾丸のように飛沫が上がり、それを見事な操舵術で追い込んでいく。日本とロシアとの国境線近くまで船を出すと、遠くに斜めに上がる潮が。こんなクジラは、世界中でただひとつ、マッコウクジラだ。細長い体の先端、それもやや左側に噴気孔があるため、潮が斜めに上がるように見えるのだ。
漆黒の背びれが持ち上がり、その大きさに歓声があがる。体長18mの巨大な雄、そう知床には理由は分からないが、雌は来ない。巨体を持つ雄だけが集うクジラの聖地なのだ。海面に出ている時間は、約7分。マッコウクジラは反動を付けて、圧倒的な尾ビレを持ち上げ、錘のように垂直に沈んでいく。テイルアップ、尾の先から海水が流れ、沈んだ場所から一本の波紋が広がった。
             ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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