ギンザンマシコ2020-08-10 Mon 08:48
![]() 羅臼岳を間近で撮影しようと、知床峠に立った時だった。 大砲のようなレンズを抱えたアマチュア写真家4人が、一斉にシャッターを切り始めた。 熊か? 鹿か? と迷惑がかからないよう近づくと、そこには小さな赤い鳥が。 んっ? でも、大砲のレンズ群は、間違いなくこの鳥に向けられていた。 ![]() 僕もよく分からぬまま、赤い鳥を撮影。すぐ脇の枝に、今度はひと際地味な鳥が。鳥類は例外なく雄が派手だから、たぶんこれは雌。つがいなのだろう。 ![]() 大砲レンズのバードウォッチャーたちは、ひたすらアップで狙うが、僕は笑いながら雄雌ペアと、鳥獣保護区の看板を入れた。30秒もなかったかな。すぐに鳥はハイマツの森へ消えていった。 「あのぉ、僕、何も知らないのですが、あの鳥は何という名前でしょうか?」 「えっ、お兄ちゃん、知らないの? あれ、とても珍しいギンザンマシコ。うちらはこの鳥と出会うために、知床に来るんだから。あんなに近くで見られるなんて1年で1度あるかないかなんだよ」 「へぇぇぇ、そうなんですね。どうも有難うございます」 あやうくバードウォッチャーの仲間入りをさせられる前に、僕は、尻尾を巻いて山を下りた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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