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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

さくらの一枚

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やっぱり外って良いわ。大好き。
骨折してから、ひとつ心配していたことがあった。自分の中の何かセンサーのようなものが狂い、ようやく理想に近づいてきた写真が撮れなくなってしまったら・・・。
何度も書かせてもらっているが、僕の理想は、写真家という媒体がいない「無」の写真。言葉でいうのは容易いが、その真意はなかなか難しい。
まず、自分の出す周波数を自然の周波数へ近づけ、ピタリとはまった瞬間、僕と自然は溶け合って境目が消える。そのときに撮れた写真こそが、写真家のいない写真であり、大自然がシャッターを押した一枚だ。それは自然の生のエネルギーが封じ込まれ、見る者に、まるでその場に立っているような臨場感を生む。そして気も現場と同じく双方向に流れ合う。
たかが写真、でもされど写真。実はとっても奥深いのです。だって、見る者に時空を超えさせ、どこでもドアを作るわけですから。
帰り道、桜が綺麗だったので、いつものように桜と気持ちを合わせて目を瞑る。心の奥に無意識の中の意識が沸きあがり、次の瞬間、シャッターが一枚だけ切れた。液晶に浮かび上がる写真を見てホッとした。写真には僕が映っていなかった。
           ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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