徳山鮓2010-04-26 Mon 07:00
![]() 夕方の空に、鱗雲が流れてゆく。 滋賀県の琵琶湖北岸、余呉湖の近くに徳山鮓がある。 発酵の博士・小泉武夫先生のお墨付き、日本屈指の発酵料理を出してくれるお店だ。 ![]() 徳山鮓の暖簾をくぐり、ひとっぷろ浴びて、夕食を待つ。 最初の一品から、もう倒れそうになった。 まったく臭みのないニゴロブナに、これまたニゴロブナの卵が絡められている。 ![]() 噛めば噛むほど味が出てくるフナに、卵の甘みがほんわりと包み込む。 次は光りもの。こぶ締めも申し分ない味。 ![]() カラスミなんて、日本酒と合わせるもんだから、悶絶してしまう。 ![]() そして鍋物で少し箸を休め、稚あゆの天ぷらと続く。 ![]() ![]() ほろ酔いになった頃、待ってましたのフナ鮓。ゲンゴロウブナのフナ鮓を頂いた。 ![]() 乳酸菌発酵が強すぎず、弱すぎず、絶妙のときを経て、口に入る幸せ。 間髪いれずに、何かの肉が出てくる。 食べてみると木の実、またはナッツの味がする。 僕は以前、この味を愛する秋神温泉で食べたことがあった。 「これは熊ですね?」 「そうです」 上品な油が出て、そこにネギを入れる。まさにボタン鍋の熊バージョンだ。 ![]() 最後の締めはアナゴの茶漬け。 噂にたがわぬ名店が、余呉湖にある。 名前は徳山鮓。 世界中からここへ食べにくるといわれる理由が、分かったような気がした。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
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