絶景世界452021-05-17 Mon 07:51
![]() 究極の花園が、南アフリカの西部に存在する。 毎年8月中旬~9月上旬にかけて、花々は「いのちのバトン」を繋ぐように咲き誇り、ピークを迎える。その中心地となるのが「ナマクワ国立公園」。10年前にここを訪れた時、僕は信じられないような体験をした。 園内には数十万、数百万と言われるナマクワランド・デイジーの大群落が広がり、それらが太陽を照り返しで発光しているように見えた。僕は、花園を見渡せる丘までよろめくように登り、その場へしゃがみ込むと、今度は360度全方位から、膨大な花の輝きが迫ってきた。それはまるで蛍光オレンジのライトに焼き付けられたかのようで、徐々に頭がクラクラしてきた。 「花酔い」 国立公園のレンジャー・ファンから聞く、初めて聞く言葉だった。 「一度でも花の光に当たってしまうと、この地へ必ず戻って来てしまうと言われている。生涯続くから覚悟しておけよ!」 彼の言う通り、僕はあれから毎年、この花園に通い続けている。 今年も色とりどりの花が、見渡す限りナマクワ国立公園を埋め尽くしている。まるで冬に降った雨粒が、すべて花に変えられてしまったかのようだ。 風という絵筆で、大地に輪郭を描く。 太陽光の強弱で、色彩を選ぶ。 土壌にしみわたった雨の水分で濃淡を作り上げる。 大自然という神々が、大地をキャンパスに見立て、究極の花園を描き上げた。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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