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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

絶景世界54

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「何カ国語、話せますか?」
講演会で、そんな質問をよく受ける。
「英語、スペイン語、ネパール語、ちょっとイタリア語とポルトガル語、そしてウシ語とライチョウ語ですかね」と言うと大抵、キョトンとされる。
でも、これ本当なの。若い時分、僕はアラスカで長期間撮影していた。とにかく動物の近くにいたくて、ライチョウにもかなり張り付いてシャッターを押していた。ある時、オスのライチョウが啼くと、雌がピクンとオスを向く。もう一度啼くとまたピクンと振り返る。もしやと思って、僕も真似をしてみた。イメージは漬物やのオヤジのようなしゃがれた声で。次の瞬間、メスは僕の近くまでそろりそろりとやってきた。どんな動物でも愛を告げる言葉がある。それこそがライチョウの「アイラブユー」だった。
日本の北穂高岳の登っている時、遠くで天然記念物の雷鳥を見つけた。静かに近づき、啼いてみると、なんと雌の雷鳥がヒョコヒョコと僕の方へ近づいてくるではないか。僕は心から感動した。アラスカのライチョウも、日本の雷鳥も、アイラブユーは同じ響き。つまり国が違えど、ライチョウたちの言語は同じ可能性が高いのだ。
もう一度、啼くと、もう僕の足元までやって来る。ゆっくり雷鳥は顔を持ち上げると、そこには僕の姿が。明らかに瞳を大きくして、バタバタと飛び去っていった。ごめんね、オスのイケメン・ライチョウじゃなくて。
ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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