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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

絶景世界57

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朝5時に起床。
あたりはまだ真っ暗。街灯もないラオス北部の町ルアンパバーンは静まり返っていた。
目的の路地へ向かうと、現地民のおばさんが、かごに何かを入れていた。覗き込むと、米がびっしりと詰めてある。
そう、ここルアンパバーンは寺院が多いことで世界遺産になっているが、旅行者をより惹きつけるのは、未だ托鉢風景が見られることにある。
6時前、薄明かりになってきたところで、寺院からオレンジ色の袈裟を来た僧侶たちがメインストリートに姿を現した。
こっちの寺院からも、そして向こうの寺院からも、一斉に僧侶たちが歩きだすので、その姿に目を奪われてしまう。
現地民のおばあちゃん、お母さん、子供が一人一人の僧侶に米を与えてゆく。仏教用語で言うところの喜捨の心だ。
ひとり、またひとりと、肩に下げた銀容器に入れてもらい、オレンジ色の直線が続いた。
朝の托鉢風景は、人々の慈悲の道でもあった。
              ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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