森の時間2009-03-07 Sat 01:49
![]() ペルー北部のロケハン、そして多様なリマの姿を見せてもらい、旅が終りを迎えようとしている。 空気の不味い都・リマから、世界で最も空気の美味しい我が家の森まで一気に南下するのだ。 ![]() リマ空港からチリのサンチアゴまでジャスト3時間。そして国内線に乗り継いで1時間20分でプエルトモン上空にさしかかっていた。 ![]() 早朝、眼下に広がる森には深い霧が這うように広がり、その上にオソルノ火山とプンティアグード火山が朝日に染まっていた。 機体は最終着陸態勢に入り、無事に霧のプエルトモン空港に到着した。 ![]() さむっ。 機内からタラップに降りた時の第一声だった。 気温は10度以下。リマ北部は30度近かったのに、パタゴニアはもう秋めいていた。 たった2週間の留守で、ここまで冷え込むか?と自問自答しながら、荷物を受け取り、外へ出ると大好きなKさんが待っていてくれた。旅が終わった時、知人や家族、好きな人たちが待っていてくれる幸せを想う。 誰かの言葉にこうある。 『旅は帰るところがあるから、旅なのだ』と。 Kさんは笑顔で「おかえり~」と包み込むように迎えてくれた。 車にザックを詰め込み、Kさん宅へ。 「朝ごはん、食べるでしょ?」 「はいっ!」と返事をすると、出てきたものは焼き鮭やチリ版の五穀米(モテと呼ばれる穀物が入っている)やお味噌汁が目の前に。ひとくち啜ると、僕はトロンとなった。 こんな瞬間、僕はやっぱり僕は日本人なんだなぁ~と実感する あんまり米とか味噌汁とかにこだわらないけれど、やっぱり口にするとホッとしてしまう。 Kさんとしばらくお話してから、僕たちは一路、我が森へ。 ブルブルッと震えながら、マイカーに乗りこむ。 プエルトバラスの町で買い出しをして、雨もりする車を直してもらい、お昼過ぎに森のキャビンへ戻ってきた。 贅沢だなって感じたものが2つある。 まずはこの空気の美味しさ、鮮烈というほか言葉が見つからない。深呼吸すると胸の奥がスーンと落ち着く細やかな粒粒まで感じられる空気感。そして静けさ。リマの喧噪に慣れていたせいか、最初は何も音が感じられなかった。無音の世界。デッキに出て、ボーっとしていると、やがて鳥の声や、葉のすれる音が耳に響いてくる。 そうそう、この感じだよな・・・と想い、僕はしばらく目を瞑った。 愛するパタゴニアの森へ帰ってきた。 オソルノ山には雪が降り、秋の足跡がもうそこまで近づいてきている。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
コメント
セビーチェおいしそう!!日本は新玉の季節だから、塩こしょうとレモンとほたて赤貝なんかで作ったよ。本場の味には及びませんが、おいしかったです~。
2009-03-07 Sat 08:44 | URL | toko [ 編集 ]
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2009-03-07 Sat 23:13 | | [ 編集 ]
ホタテと赤貝でセビーチェなんて、贅沢ですね。美味しそう。。。
2009-03-08 Sun 00:46 | URL | Tetsuya nomura [ 編集 ]
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