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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

清流へ

チャチャとオソルノ山(c)

好天が続いている。
我が家に遊びに来ているチャチャも舌を出して、はぁはぁ言ってる。
「チャチャ、車に乗りな」
チャチャは助手席にチョコンと乗り、僕たちは森の流れるクリスタルの清流に出かけた。
森の中にはオフロードの道が何本も通っていて、まずはメインのキツネ通りで南下、それからプドゥ(鹿)通りを抜けて右折、ウルモ(花)通りを真っ直ぐいった所で車を止めた。ここからは歩き。右手にはフライフィッシング用の竿、左手には疑似餌のフライが入った透明ケースを持って。
ポスターカラーを塗った青空の中、空気をかき分けるようにして清流へ向かった。
あまりに暑かったのか、チャチャは、清流が音が聞こえてくると、いきなり走り出し、いきなりドブンと体を浸し、目を細めた。
清流の瀬に、フライを投げ込んでみる。
投げて、引き抜き、また投げて。
フライフィッシング(c)

餌で釣るよりも、フライって忙しいもの。
そんな脇で、チャチャは足だけ、冷水につけていた。
しばらく振っても、当たりが無いから、チャチャと遊ぶことに。
深いところへチャチャを連れていき、そっと離す。
するとチャチャは見事に犬かきで河原へ泳いでゆくのだ。
スイミング(c)

誰に教えてもらたわけでもないのに、やはり動物は水の中で泳ぐ術を本能で知っているのだろう。必死に泳ぐチャチャの目が、愛らしかった。何度か泳がせると、チャチャはグッタリと疲れて眠り始めた。
チャチャお疲れ(c)

チャチャが遊んでくれなくなったので、今度は釣り。
「収穫で夕食にしよう!」と意気込んだが、僕の腕と時間帯が悪かったのだろう。
魚信は全く無かった。
写真の魚は、以前同じ場所で、友人のI氏がルアーで釣ったもの。こんなトラウト(マス)が、この川にウヨウヨしているというのに・・・・・。
マス(c)

明日からは、撮影の旅に出る。
今度は中部パタゴニアのバルマセダ、コジャイケ周辺。去年の秋に出かけ、あまりの美しさに惚れ込んだ場所。チリ屈指の山・セロカスティーヨと、これまた屈指のサンラファエル氷河の撮影だ。
期間は12日間。
パタゴニアの風をしっかり感じ、心の声に耳を澄ませて、一枚一枚丁寧にシャッターをきりたいと思っている。
オソルノ山は、ここ数年で最も万年雪が溶けているという。パタゴニアの大自然にも、温暖化の影が忍び寄っている・・・・・。 
                                   ノムラテツヤ拝
チャチャと釣り(c)
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

パタゴニア | コメント:4 | トラックバック:0 |
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コメント

街中に住んでいてもだんだん地球が暖かくなってきているのを感じます。

撮影に出かけるのですね、お体に気をつけていってきてください。
2009-03-10 Tue 08:30 | URL | ゴードン [ 編集 ]
どうも有難うございます。自然からの声に耳を澄ませてきます。感謝、感謝。
2009-03-10 Tue 20:38 | URL | Tetsuya nomura [ 編集 ]
2枚目の写真の右上で円を描いているのは何ですか?飛行機雲?
2009-03-10 Tue 22:22 | URL | toko [ 編集 ]
フライフィッシング用の糸です。ルアー釣りと違っているもロッドを振っていないといけないので、その糸の残像が写っています。
2009-03-11 Wed 08:52 | URL | Tetsuya nomura [ 編集 ]

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