無敵の寿司屋2010-06-12 Sat 07:00
![]() 日本一、いや僕の中では世界一かもしれない。 旭川の町中に、吉元というお寿司やさんがある。 数年前、ここで食べたサバの味が忘れられず、再訪した。 あのときのカマンベールのような鯖。あれから僕は光りものが好きになった。 東京で、富山で、名古屋で、大阪で、名のある寿司やから漁港の寿司や、色々食べてはいるけれど、ここのサバよりも美味しいところは無かった。 あの時の舌が狂っていたのか? 味を美化しすぎなのか、その確かめもあって、吉元さんの戸を引いた。 「あれっ」 大将がキョトンとしている。 「前に一度来させてもらって」 「やっぱり、どこかで見たよなぁ~って思って」 数年前に一度来ただけなのに、顔を覚えているなんて、やっぱりプロだわ。 吉田誠さん。大将の名前だ。 大将は常元という割烹料理屋で修業し、自分のお店を出す時には元の字をもらって吉元とした。 「今日はお勧めがシャコでねぇ~」 ニッコリ笑う大将を見て、今回もお勧めの物で握ってもらうことにした。当然サバは絡めてもらって(笑) 最初に出されたのはお通しで、クジラのベーコン。 ![]() あんまり食べたことは無いけれど、これは酒の肴にぴったり。 そして白身の鯛やら、生ホッケ、ボタンエビ、シャコ、ウニ、イクラ、大トロ、サバの8貫が並んだ。 ![]() 鯛から行くが、もう震えるほど美味い。 ボタンエビも濃厚極まりない。 ![]() ウニは赤ウニで、脳天に付き抜ける味だ。 あまりに感動していたからだろうか。大将は小瓶を持ってきて一言。 「これが最高でね、ウニはやっぱり増毛産だよ」 と、佐藤商店のヴィーナスのしずくを使っているんだと教えてくれる。それって企業秘密なんじゃないの? と突っ込みたくなるけれど、あまりに嬉しそうに説明してくれるので、こちらもどんどん幸せになってしまう。 そして問題のサバに。 一口食べて、やっぱり・・・・・と脱力した。想像通り、やっぱりカマンベールのようなクリーミーさ。 ![]() 大将曰く、締め方の問題なんだという。 「オレは握る技術がないから、締める方で何とかしないと」と何とも憎い事を。 ここのサバ、やっぱり日本一だと思う。 そして、ゆでたてのシャコ。 ![]() 握りを見ると、シャコの雄と雌の2匹が一貫に乗っている。もちろんメスは子持ちだ。 食べて、涙が溢れ、頬に流れ落ちた。 ![]() 今まで食べていたシャコが、全部偽物だったんじゃないかと思える味。 シャコが何十匹もギュギュッと集まって、凝縮されたような味。そして食感は、かずのこのようなシャリンシャリンなのだ。 間違いなく、僕の中でシャコ&サバのナンバーワンの店、それが吉元だった。 「大将、長く続けて下さいね」 「オレも年だからね、70を越えると、あっち痛い、こっち痛いってなってね。でも顔晴るよ」 最後に、大将と女将のツーショット写真を撮らせてもらう。 最近では最もお気に入りの一枚となった。 大将、皆さんの笑顔のために、一日でも長く続けて下さい。 僕もまた、食べにいきます。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
コメント |
コメントの投稿 |
|
トラックバック |
| ホーム |
|