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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

青酎

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青ヶ島で恐るべき出逢いをした。
島内にランチを食べるところが無いので、宿は基本一泊三食。そして夕飯時にはいつも女将から聞かれる。
「野村さん、今夜はいいちこ、日本酒、青酎のどれにする?一杯はサービスだから」
最初、この青酎なるものが分からずに、恐る恐る聞いてみると、青ヶ島でつくられた焼酎、略して青酎なのだという。折角だからと青酎を注文。一口飲んでみると、草のような青い味がした。テーブルを囲む釣り人たちは、幾度も青ヶ島に来ている強者たち。どうして青葉のような草っぽい味がするのか聞いてみるが、「それは芋の味だろ」と意味不明なことを。芋か麦から味で分かる。でもこの草っぽい感じは、ワインで言えばカベルネフランのような感じなのだ。
携帯を取り出し、ネットで青酎の作り方を調べてみると、驚くべきことが書いてあった。麹造りをするときに、なんと森で群生していたオオタニワタリの葉っぱを使っているのだという。
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だからこその青き味。俄然興味が湧いた僕は、青ヶ島の酒造会社に教えを請うた。人口166人の村に、杜氏が10人。つまり16人に1人が杜氏という杜氏王国、そして麹・もろみ双方を野生の菌だけで醸造する極めて稀な焼酎なのだと教えてもらった。つまり各家に付く常在菌だけで酒を醸すのだから、人間がコントロールするのではなく、味は毎年の気候や温度、自然が造り上げるのだ。だからこそ、同じ杜氏でも毎年同じものは出来ず、その差も楽しみの一つになる。
ライ麦パン、干し草、白ごま、ローストナッツ、薬酒、山椒、白ごま、10種類の杜氏が作った青酎は、どれも味にパンチがあり、今まで感じたことのない焼酎の奥深さにあふれていた。中でもしぼりたての初垂れ(はなたれ)に、僕は心底震えた。こんなウマい酒が
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まだこの世にあったのかと椅子からずり落ちそうになった。もちろん、すべてを試飲し、美味しいものを片っ端から購入。八丈島に戻るときのヘリの超過料金を、僕はすっかり忘れていました。
              ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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