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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

熱海海上花火大会

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熱海で有名なものの一つに、熱海海上花火大会がある。
昨日は夏の一発目。年間に12回もあり、春夏秋冬それぞれ打ち上げられる。
中でも夏は7月~8月にかけて7回も打ち上げられ、昭和29年から続く花火大会も今年で59回目を迎える。
シャンパンゴールド色の満月が夜空に浮かび、波の音が響き渡る。
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会場には、花火を見ようと、浴衣姿の女性陣から、夏休みの子供たちまで集まる。
8時20分~50分までの、たった30分の花火が、なぜこんなに有名になったのか?
それは歴史の重みだけはなく、この熱海という地形にあった。
熱海の背後には箱根の山々。花火が一発撃ちあがると、その残響は凄まじいものがある。
8時20分の最初の花火が上がったときに、僕は背後から押されるような衝撃を感じた。
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すぐ近くからスターマインが打ち上がるのも見どころだけれど、やはり海上花火は海に映ってナンボの世界。去年の富士五湖の花火も美しかったなぁ~、ぶっちぎり精進湖が素敵だった。
色とりどりの花火が同時に上がり、背後には満月。
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風もあり、花火の雲も流れていく絶好の日よりだ。
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尺玉が上げられ、地面が揺れる。振動が足から頭へ突き上げられる。
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満月と花火が重なった瞬間だった。
                            ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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コメント

熱海の海に見えるお月さまを想像していたので、驚きました。夜のお月さまも花火観賞かな、近すぎて、やけどしそう。花火もすごいですが、岸に人が産卵時のようにたくさんでそれだけでもすごい景色ですね。しかも海岸から見る熱海の夜景はしずかで底深い夜の海に浮かび上がるものすごい光なんですね。
これが、熱海なんですね。
2010-08-01 Sun 08:01 | URL | aya [ 編集 ]
ayaさんへ
熱海の花火は、確かに迫力がありますよ。
でも、僕はぼんやりした満月の淡い光も大好きです。
光に照らされた人たちの面影も。
                  ノムラテツヤ拝
2010-08-01 Sun 08:30 | URL | Tetsuya nomura [ 編集 ]

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